内容説明
松山市の俳句祭りで、「血の匂い・怨念・死ぬ」といった言葉が詠み込まれた俳句が見つかった。殺意を秘めた不吉な響きに、十津川警部は警戒を強め、過去の事件を洗い直した……。やがて事故死とされた二つの事件が結びついた。被害者は大学教授とOL。何ら接点が見えない二人だが、実は俳句の同人誌仲間だった――。復讐を仄めかす俳句が詠まれ、未曾有の殺人劇が開幕する長篇ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつひめ
22
俳句の知識があるともっと楽しめたかもと思いながら読み進めた。投句するにあたって略歴を添えるとは思わなかった。そして、正直に警視庁捜査一課勤務と書くカメさんにも驚いた。西村さんの作品を読んでいると見えない糸をいつの間にか手繰り寄せる手法が多い。そして人の心の裏を秘めた思いを読み解こうとするところが、ただ人が殺されて犯人を逮捕すればいいということじゃないから、読み続けてしまうのかも。殺人を事故と処理された時の家族の苦い思いが最後に詰まっていた。2024/03/12
Yuri
11
上司からの借本。出身地が舞台で買ってみたのだそう。その気持ち、分かります。俳句から読み解かれる殺人の動機。少し動機としては弱い気がしながらも、割りと面白く読めました。2022/04/25
ちょめ
3
地元が舞台となっているので読んでみた。 西村京太郎の作品は初めて。 何となく読みにくそうなイメージがあったが、意外とサクサクと読みやすかった。 登場人物はかなり多いが気にならなかった。 えー!そんな結末なのか!って思った。 地元が舞台だと想像が膨らむから面白いね! 西村京太郎さんの他の作品も読んでいこうと思う。2014/05/24
ビットロン
2
ドラマを見て買って見ました。個人的には、ストーリ展開はドラマ、ラストの終わり方は原作のほうが好きでした。2013/11/09
タカシ
2
話の導入部分は興味が引かれましたが、話の展開のスピード感が無く残念でした。2011/05/29