ボランティア・スピリット - 連作ミステリー

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ボランティア・スピリット - 連作ミステリー

  • 著者名:永井するみ
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 光文社(2014/10発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334738136

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内容説明

地方都市・K市の市民センターで開かれている外国人労働者向けの日本語教室。講師を務めるのは「ボランティア」の日本人たち。国籍も年齢も習慣も生活環境も異なる生徒や講師たちが集まるこの場所で起こる奇妙な事件。盗難疑惑、ストーカー、恋愛騒動――。善意・悪意・偏見・嫉妬・打算・甘え……。「普通の人々」の裡(うち)にある〃本音〃が生々しく映し出される傑作ミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kei302

50
市民センターで外国の人たちに日本語を教えるボランティア。発起人の兵藤と募集で集まった人たちの連作短編。 人が集まればトラブルは付きもの。その上、市民センターの利用者からの苦情や偏見が露わになって、どうなる、日本語教室。メンバーの山崎「ほんの少しやってみて感じたんですが、結局いろいろな問題は我々の側にあるものかもしれませんね、そんな気がします」この言葉に尽きる。個人を理解しようとせず、一方的に差別的な言動を取る人たちを変えるにはどうしたらよいのだろう。2020/09/16

Zann

44
★★★☆☆日本語を外国人に教えるボランティア教室でのミステリー短編集、と銘打っているが謎からの解決があまりにもあっさりしすぎていて、読みごたえとしてはちょっと物足りない。どちらかというと、外国人に対する日本人の偏見から生じる勘違いや罪の擦り付けといったヒューマン的な展開が主だった気がする。無意識化の差別って難しい問題だな、と。ボランティアスタッフの動機の違いは何だかリアルで面白かった。作者は『ボランティア』や『日本人』がもしかして嫌いなのでは?と思ってしまうほど妙な悪意を感じる作品だった。(81)2020/11/07

penguin-blue

42
外国人を対象にした日本語教室ボランティアが舞台。ボランティアのきっかけが崇高なものではなく、リストラだったり、ご近所への見栄だったり、ちやほやされたいからだったりというところが真実味がある。そして、そんな本音と建前の間の後ろめたさや、奥底に潜む差別意識を見透かすようにいろいろなことが起こる。動機の純粋さ(と言うより不純さ)が必ずしもボランティアとしてどうか、に直結しないのがみそ。2019/03/29

Iso

14
ボランティアって本当に難しいですね。どうしても上から目線になったり、賞賛の声が欲しかったり、純粋な気持ちだけではやっていけない気がする。そんなボランティアの本音が聞こえてきそうなこの話、怖すぎる2016/03/26

KAN

14
人間関係が凄すぎました。ギスギスです。2016/01/09

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