都市の遺言

著者名：森村誠一【著】

徳間書店（2016/04発売）

• ISBN：9784198921613

内容説明

祟られた電話番号なのか!? 深夜、ある使われていない番号に電話すると、全員で話せることを知った五人の若者は「混線クラブ」を結成、声だけの集いを続けてきた。しかし、一人また一人とメンバーが消え、やがて、死体が発見された……!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[アヴィ]

電話の混信に伝言ダイヤルという、固定電話自体の契約数が激減りする時代には懐かしさしか感じないワードだが、この時代の伝言ダイヤルは最先端の風俗だったのも事実。現実感の希薄した通信上の世界での出会い、その後のインターネットの急速な普及に取り込まれたが、令和の時代でもやっていることに大差ないのを感じる。大海の通信網上での偶然の出会いや繋がりが、ある意味森村誠一世界とうまくリンクした作品になっている。

2025/09/13