「人間嫌い」の言い分

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「人間嫌い」の言い分

  • 著者名:長山靖生
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 光文社(2014/08発売)
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  • ISBN:9784334032739
  • NDC分類:361.4

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内容説明

人間嫌いを悪いものだとばかり考えず、もっとポジティブに評価してもいいのではないか。変わり者の多かった文士の生き方等を引きながら、煩わしい世間との距離の取り方を説く。

目次

第1章 人間嫌いの世界観
第2章 人間嫌いVS.つるみ系
第3章 人間嫌いの考えるモラル
第4章 友達がこわい
第5章 怒る理由、不機嫌の矛先
第6章 人間嫌いの喧嘩作法
第7章 縁遠くなる人々ーかぐや姫症候群と「人間嫌い」
第8章 結婚しても孤独
第9章 わがままの達人は美人になる
第10章 晩年に強い人間嫌い

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ🍀

113
世間では、人付き合いが苦手で引きこもりや孤立は問題行動だと考えるが、適当に避けて生きていくことも大切である。人間嫌いを前向きに捉えてもいいのではないだろうか。無理に合わせる必要はない。社会が人間らしく豊かで皆が幸福になるためには、異なる考えを持つ人々の存在を認め、時には相反する価値観を封殺することなく共存することが必要だ。ところが「みんな一緒」があまりに尊重され、多様性を消し去る意見統一への圧力が身近な日常に溢れている。「世の中に人の来ること嬉しけれ、とはいうもののお前ではなし」…人間嫌いの真骨頂です。2019/05/02

団塊シニア

52
本書にあるように人間には誰もが「つるみ系」の要素と「人間嫌い」の要素があり、大多数の人は世間に合わせる道を選んでるだけかもしれない、実際社会でその見分けは難しいかもしれない、特に社交的人間嫌いの人は見分けがつかない気がする。2015/11/23

しらぞう

28
自分を偽らずにひとりでいる「人間嫌い」か、自分を抑えて人の間にいる「つるむ」か、どちらかの選択ということ。中には、自分の思いどおり生きて人に慕われる人もいるけど、そういうのは素晴らしき例外。それができない凡人にとって、突き詰めていくとどっちが幸せか。精神衛生や人生の大切さを考えれば、断然前者だろうが、世俗的な評価を無視して生きられる人は多くないし、ちょっとの我慢をしなかったばかりに、大きな不利益を被ることは多々ある。学校でも社会でも同じ。からくりは分かっているのに、どうしたら良いのかは分からないものだなあ2019/03/14

ともとも

25
文士や文士の作品の例を挙げ、人間嫌いのとは何か? 人間嫌いの特性を記載していく。 良く言えば、ブレない自由人、マイペース、自分の信念をしっかり持っている 一方で悪く言えば、身勝手、空気を読まないなどを感じつつ、 こんな感じで生きられたら、でも周りの人が迷惑かも・・・ その両者で葛藤を続けている、そんなその域には到達できないながらも自分に気がつきながらも、その両者で上手くバランスをとって生きるのが理想かなぁ~なんて考えてしまいました。 2016/11/18

かず

18
私は、本書に全面的に同意する。特に、「人間嫌いの人は、本質的には人間好きである」というところに深く同意する。人間が嫌いなのではなく、自分がない「群衆」が嫌いなのである。日本人は、「個性!個性!」と言いながら、それを許さない民族である。正しい。間違っている。それよりも、周囲との同質性を強いる民族である。そこに、切磋琢磨は生まれない。だから、戦後の日本では、世襲以外、エリートは生まれなくなった。大衆は、本質的に英雄を求める。それでいながら、「出る杭は打つ」という姿勢。そこに、日本人の陰湿さ、滑稽さを感じる。2015/08/03

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