出版社内容情報
19世紀以降,ヨーロッパ市民社会は,突然セクシュアリティと道徳を声高に論じはじめた。現代の急激なセクシュアリティの変容がなぜ起こるのかを歴史的に逆照射し,国民主義のあなどりがたい魔性を暗示する刺激的労作。
第1章 序論 国民主義(ナショナリズム)と市民的価値観(リスペクタビリティ)
1 ジェンダーと国民国家
2 ドイツとイギリス
第2章 男らしさと同性愛
1 宗教的規範から医学的診断へ
2 新しい性科学
3 同性愛者・ユダヤ人・デカダン派
第3章 身体の再発見
1 裸体主義・生活改良・青年運動
2 預言者としての詩人―ゲオルゲ・サークル
3 イギリス個人主義とドイツ共同体主義
第4章 友情と国民主義(ナショナリズム)
1 市民的価値観(リスぺクタビリティ)としての友情
2 友情崇拝から国民崇拝へ
3 イギリス紳士の場合
第5章 どんな女性?
1 国民的女性シンボル―マリアンヌ・ゲルマーニア・ブリタニア
2 少女戦死と両性具有
3 レスビアンと男性同性愛者
4 デカダン派とレスビアン
5 母性主義フェミニズム
第6章 戦争と青年と美しさ
第7章 血と性―アウトサイダーの役割
1 人種主義と都市文化
2 反セム主義と同性愛
3 死のイメージ
4 アウトサイダーの運命
第8章 ファシズムとセクシュアリティ
1 突撃隊と男性同盟(メナーブンド)
2 親衛隊と男性国家(メナーシュタート)
3 第三帝国とイタリア・フランスのファシズム
4 女性の身体性
第9章 結論―万人の道徳
目次
第1章 序論 国民主義と市民的価値観
第2章 男らしさと同性愛
第3章 身体の再発見
第4章 友情と国民主義
第5章 どんな女性?
第6章 戦争と青年の美しさ
第7章 血と性―アウトサイダーの役割
第8章 ファシズムとセクシュアリティ
第9章 結論 万人の道徳
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