内容説明
新興宗教「人間の家」を追い詰めた棟居は、OL殺人事件の容疑者がそこに関係しているだけでなく、自身の妻子を殺害した可能性が高いことを知る。次第にその凶暴さをむき出しにし始める巨大な犯罪集団と全警察の威信をかけた壮絶な闘いが進む中、棟居は究極の決断を迫られる――。欲望と狂気が生み出した未曾有の大惨劇、驚愕のフィナーレ。構想10年、テレビドラマ化もされた、森村ミステリーワールドの最高傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
007
13
反社会的宗教団体。オウムを思い出す。ラストがちょっと怖い。2017/06/27
そら
6
こんな終わり方しなくても(´・ω・`)。2020/05/01
Hiroki Hatano
3
森村誠一って中高年の人が読む推理小説だと思って敬遠していたが、それなりの歳になって読んでみると意外と面白かった。オウム事件を題材にカルト宗教と警察の攻防を描いていて、描写も生々しく読み応え十分だった。この小説の内容のことが実際に起きていたかと思うと本当に怖ろしい。互いを尊重し人間らしく生きていくのが一番ですね。2015/05/22
pyonko
3
棟据と牛尾、そして被害者達の協力で事件は解決したように見える。でも、これは警察の勝ちだと言えるのだろうか。シンボルさえ擁立出来れば組織を立て直せるというのが怖い。オウム事件は当時まだ子供だったので、イマイチこの事件の怖さが分からなかった。現実には小説以上のことが起こったのだと思うと、改めてぞっとする。2014/11/17
小麦茶
3
勝負に負けて試合に負ける刑事物は初めてだわ・・・ 2011/08/10