内容説明
真珠湾で討ち漏らした米機動部隊の殲滅を目論見、太平洋の要衝ミッドウェー基地への攻撃を敢行する日本軍。主力空母を擁し、無敵皇軍の進撃を阻むものなしと思われたが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
3
太平洋戦争の分岐点となったミッドウェー海戦で、もう少しましな戦いができなかったのか。これは、魅力あるテーマです。仮装戦記の重鎮たる横山信義氏は、この戦い一点に絞ってシミュレートを試みました。おそらく、このあとも日本は、衆寡敵せず敗北の一途をたどったのでしょうが、それには触れず、この悔やんでもあまりあるなんとかできた錯誤をくり返してしまった戦いを再構成します。あり得たかもしれないつかの間の勝利。それは空しいとわかっていても、ちょっとだけ嬉しくなります。2004/09/01
ねんこさん
2
ミッドウエー海戦に絞った珍しいタイプの仮想戦記。改編部分を戦術レベルに限定?する事でそっち方面の人に訴えかける作品のようだが、、、なんじゃろ、日米ともに前線の人達が精神論的敢闘モードに入ってて、脳筋臭がかなり濃密。テーマを絞って渋い戦記を目指した割に、渋さより熱さが前に出てしまった感。2016/01/18
アオイ模型店
1
20数年ぶりの再読。横山先生には珍しいミッドウェーだけに絞ったミニシリーズ。どうも利根のカタパルトはタイムパトロールによって守られたようだが、なんと多聞丸の進言を聞き入れた南雲が二航戦だけを先行させてしまった(笑) 史実より多い戦力で行われる反撃は果たしてどうなるか2025/04/23
Meistersinger
0
上下巻で濃密に描くというのはよさそう2007/09/12