クリスティー文庫<br> 死への旅

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クリスティー文庫
死への旅

  • 著者名:アガサクリスティー【著】/奥村章子【訳】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 早川書房(2012/05発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784151300905

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内容説明

東西の冷戦でふたつに割れたヨーロッパ。その西側陣営で科学者たちが次々に失踪していた。いままた、めざましい成果をおさめた科学者が行方不明に。東側の陰謀か誘拐か? 事件を追う英国情報部は科学者の妻に瓜ふたつの女性をスパイとして敵地に放つ……会心の冒険スパイ小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

aoringo

84
東西冷戦中に一人の科学者が失踪した。その真実を探るため、人生に絶望していた女性をスパイとして送り込む。身元をばらさずに相手方の秘密を探りだそうとするサスペンス。どの人も怪しく思える中でヒロインは孤軍奮闘、がんばる。その結末はさらっと読み流してしまっていた前半に鍵があった。クリスティらしい上品な文章がこの時代によく合っている。面白かったです。2022/11/02

NAO

78
自殺志望の女性を、女スパイに仕立て上げる。誘い文句は、「『間違いなく死ぬに違いない旅』に出ないか」。なんともはや。とても軽い冒険小説。行方不明の科学者を探していた当局の本当の理由がわかるひねりの利いたラストは、さすがクリスティというべきか、なんだかなあというべきか。2019/09/01

Kircheis

51
★★★☆☆ ノンシリーズの冒険物。 クリスティでは定番の、行動的で臨機応変に対応できるセンスのある女性が主人公となって活躍する話。 最初は自殺願望のメソメソした女が、何故か急にスパイ役に任命されるという訳の分からないストーリーに入り込めなかったが、敵の本部に到着してからはハッピーエンドまでノンストップで楽しめた♪( ´▽`) ミステリーじゃないので、全く頭を使わずページをめくれたのが心地よかった。 次からはミステリーでも無心で読もうかな(笑)2019/02/08

yumiha

50
自殺願望を持っていた女性が別人になりすまし、イギリス情報部のスパイとして、敵地に潜入する冒険小説。その別人になりきるための方法が、まず第三者として、なりきる人物の経歴をまとめ、次に一人称で書き直すというもの。ふむふむ。もしかしたらクリスティーの小説作法か?スパイ冒険小説だけれども、ラストでは大どんでん返しがあり、ええ~っ‼️と驚いた。2022/10/18

花乃雪音

28
一般女性がいきなりスパイになる、ここだけなら「トミー&タペンス」のタペンスと同じだが本作の主人公ヒラリーの特徴は自殺を望んでいる点にあったのに話半ばでこれといった切っ掛けもなく生きることを望むようになるのはあっけにとられた。結末まで読むとスパイ小説より推理小説として話を構成した方が良かったように思える。2020/11/12

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