写真叢書<br> 心霊写真は語る

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写真叢書
心霊写真は語る

  • 著者名:一柳廣孝
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 青弓社(2014/07発売)
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  • ISBN:9784787271877

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内容説明

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複製技術の向上で容易に「作成」できることが知られているにもかかわらず、私たちを引きつける心霊写真──。鬱屈した無意識の心性を映す「鏡」としての心霊写真に、社会学や心理学、文学、現代風俗、口承文芸などの多様な領域からアプローチする。

目次

はじめに──「心霊写真」という問題系 一柳廣孝

第1章 写真論としての心霊写真論──心霊写真の正しい憑かせ方 前川 修
 1 写真論に憑依する心霊写真──心霊写真はなぜ祓われるのか
 2 写真行為は心霊写真的行為である──幽体離脱としての写真行為
 3 心霊写真の系譜──古典的心霊写真
 4 心霊写真の「真正さ」の意味するもの──心霊写真の怖さ
 5 現代・心霊・写真考──ポストモダンの心霊写真?
 6 むすびにかえて──写真の死と心霊としての写真

第2章 ヴァナキュラー・モダニズムとしての心霊写真 長谷正人
 1 ポストモダン的な心霊写真ゲーム
 2 追悼としての心霊写真
 3 ヴァナキュラー・モダニズムとしての心霊写真

第3章 心霊写真を信じる心への心理学的アプローチ 小泉晋一
 1 心理学と心霊写真
 2 心霊写真の見取り図
 3 なぜ心霊写真を信じるのか

第4章 心霊写真の発生 奥山文幸
 1 連載小説「写真」
 2 霊の〈同定〉
 3 世界初の心霊写真
 4 日本心霊文学の先がけ──浅野馮虚「おぼろ影」
 5 信じられる心霊写真──三宅青軒『幽霊の写真』
 6 科学による「解放」

第5章 回帰する恐怖──『リング』あるいは心霊映像の増殖 吉田司雄
 1 一九八九年──『リング』の胎動
 2 一九七三年──オカルトブームの始まり
 3 一九一七年──福来友吉「観念は生物也」
 4 一九八八年──『邪願霊』の出現

第6章 精神医療と心霊写真──霊や精神疾患は写真に写るか? 今泉寿明
 1 一つの架空事例
 2 憑依の解釈──精神疾患か、心霊現象か
 3 霊能者への相談
 4 心霊写真による簡易診断の不可能性
 5 統合失調症について
 6 精神疾患は写真に写るか?
 7 事例その後

第7章 口承文化のなかの心霊写真 戸塚ひろみ
 1 生成の過程へ
 2 語られる写真/浮上する「怪異」
 3 ある心霊写真の生成
 4 海からの手というイメージ

第8章 「眉唾写真」の魅力──霊と宇宙人 小池壮彦
 1 UFO vs 心霊──“眉唾写真”の王座をめぐって
 2 幽霊へのまなざし──“鏡”から“写真”へ
 3 IT時代の心霊写真──ネット上に幽霊は“実在”できるか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

mittsko

2
錚々たる執筆陣!どうやって集まったのか、編纂事情がどこにも書かれていない。「写真叢書」中の一冊ということなので、編集部企画なのかもしれない(一柳先生はイントロのみ、本論には寄稿していない) ※ 所収論考の多くで参照されるのは、寄稿者の一人、小池壮彦の『心霊写真』(2000年)。偉大な仕事であったということですね ※ 一読に値する論考ばかりだが、個人的には、吉田司雄「回帰する恐怖」、小池「「眉唾写真」の魅力」がとくに面白かった2023/08/31

xxx

2
心霊写真に関する複数の論文が掲載。 特に19世紀心霊写真黎明期の死者の「追悼」としても心霊写真ブームは興味深い。 あと映画「邪眼霊」見てみたい2023/07/06

ミヤ

1
心霊写真について様々なアプローチを試みた論文集。真面目な内容でした。 読んでいて意外だったのは昨今の呪いとか祟りといったホラー的意味合いによって統一化されたのは長い心霊写真の歴史(19世紀半ばから続く)においては最近のことであるということ。それまでは交霊会における霊現象の記録媒体であったり、故人を悼む為に『心霊写真師』なる職業の人に映してもらったりと意味合いが異なっていた。 正体が枯れ尾花であるにせよ実在するにせよ、結局は意味合いを付与するのは人間である。スピリチュアルが完全解明される日は来るのでしょうか2023/06/07

ekka

1
前川修先生の章を読みました。難しかった…けれど、一生懸命向き合いました!心霊写真を語ることで、写真論そのものが心霊のような本質であることを暴いてゆく方法が勉強になりました。これを機にヴィジュアルカルチャーについてこれから勉強してゆきます!2014/06/19

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