内容説明
安積裕三(あさかゆうぞう)、32歳。K県警M署捜査課の冴えない刑事だ。元県警本部長の娘の建築デザイナーと結婚したが、東京への通勤が大変と、3歳の娘を連れ実家に戻って3年。所轄(しょかつ)ではバイク使用のひったくり事件が多発。被害者の1人が死亡した。加えて、磐井(いわい)係長が目をかけていた分署の小林巡査が、弟の双子を虐待(ぎゃくたい)したと自首、双子は入院。磐井に内偵(ないてい)を頼まれた安積の前に、分署に派遣された若き警部補(ほ)・祁内(きない)が現れた。取調べを行った安積だが、小林に罪人の雰囲気(ふんいき)はなく、カメラ撮影を含む性的虐待の供述で何かを匂(にお)わせる。その後祁内は、相棒として不思議な力で安積を導いてゆく。心の襞(ひだ)を情趣(じょうしゅ)豊かに描く祁内の物語、感動の最終章!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
黎
2
再読。前回と異なる印象に驚いた。巨悪も極悪もない、日常の悪意。病院の中庭での少年の告白に対し、安積の心に突然溢れる愛情の、純粋で幼いものを守りたいという人間の本能に圧倒される。この愛を持った人間が警察官という秩序を守る人間であるという設定の妙。守るべきものを持った大人たち(父であり兄であり)が、守るべきものをもたない未熟な邪悪に対しどう戦うのか。安積の娘、妻、その父のエピソードが事件の外ではあるが物語を暖かくする。2010/09/09
黎
2
祁内さん、カムバーック!コレで最終章。あっさりとして優しい優しい余韻だけが残る。エロはないけど大人っぽい味わいで楽しめた。事件の解決も「正義が勝つ!」的なものではなくて心にじんわりと喜びと不快感を残す素敵なエンディングでした。2010/08/14
lucinda
1
2004年の作品。たけうち作品にハマった時に買っていたのを積んでいた(汗)。飄々と物語が進むのに、飽きずに読んでしまうのはたけうち作品らしい。今市子さんのイラストと合ってると思う。2011/05/19
たべもも
0
★☆☆☆☆。登録漏れ。シリーズ2。自分には合わないと分かりつつ、今さんのイラストなので取りあえず読んだけどやはり合わず。今読めばまた違う思いで楽しめるかな?2014/08/06
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