内容説明
フェンはずっと秘密にされてきた自分の出生の真相を知り、ショックのあまり、生まれ育ったダイサート家を飛びだした。そして今はやけになって粗末なところに住み、バーで働いている。ある夜、強盗に襲われそうになったところを、通行人に救われた。長身で濃いブルーの瞳をした彼はジョーと名乗り、なぜか厚かましいほどにフェンのことを心配する。翌日、バーに従兄のアダムがやってきて彼女を連れ戻そうとしていると、またしてもジョーが突然現れ、助けてくれた。さらにはゴージャスな自宅にフェンを招き入れ、言いきるのだった。「君は最後には僕の魅力に屈するよ」■キャサリン・ジョージが贈るダイサート家の物語。このたびヒロインをつとめるのは末っ子のフェン。甘えん坊の彼女が初めて大人の恋をします。どうぞお楽しみください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
5
危ないときに現れて救ってくれるヒーローはもともと面倒見のいい男性なのだろうけれど、ヒロインに対しては度を越している。お互いに惹かれあい、でも言い出せない自分のアイデンティティがあってこじれるふたり。生まれや育ち、家柄、資産、家族構成。そういうものを全く無視して「その人」を見るのって、思ったより難しい。人間ってそういうものが絡まりあって人格を形成していると思うから。無視したいのに気になる。ほっておけない。意地っ張りなふたりと、ヒロインの家族のやりとりがいい。 甘やかされたわがまま娘は成長しました。2013/05/05
mum0031
4
バー店員のフェンと、保険会社経営のジョー。 出生の秘密を知ったフェンは家出中。 嫌がらせの為? バーで働き、暴漢に襲われていた所に ジョーが通りかかる。 甘やかされた、我がまま娘‥そのまんま。 2018/07/06
akiyuki_1717
3
ヒロインの行動は確かに大人げないけれど、ヒーローの終盤にとった行動は更に大人げないし、意地が悪い…ヒロインに嘘をつかれたと腹を立てたくせに、自分も故意に嘘を付いてたんだから、同じことで仕返しをするのはみっともなすぎるでしょう。ヒロインは初恋だからのぼせてても可愛らしいけれど、ヒーローは自分の行動を謝罪してから、次の行動に出るべきだったと思う。強引さや、おせっかいはいいけれど、間違いをキチンと謝れないのは、夫婦になってから揉める元だと思うけどね。前半が良かっただけに、もったいない感じでした。2016/06/17
麻琴
1
読み始めてから以前読んだことのある作品の関連作と気付いた。あの子がヒロインかとなんだか感慨無量。特別面白くもなかったけど安心して読める作品。☆32014/06/26