内容説明
「私たち……離婚したほうがいいと思うの」
リアは震える声で、夫のリースに提案した。
結婚してから、まだ11カ月しか経っていない。
リースの亡き妻レイチェルはリアの親友だった。
残された男の子ボビーの面倒をみるだけでいいと言われ、
リアは彼との結婚に同意してしまった。
だが、愛のない夫婦生活がどんなに辛く寂しいかを痛感し、
思わず別れを口にしたのだった。
ところがリアの提案を聞くや、リースは真摯な目で彼女を見つめ、
この関係を本物にしてもいいと言い放った。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽこ
7
便宜上の妻で、夫を愛しているのに愛してもらえず、気の毒なヒロインだった。美しい前妻と比べられて、女としての自分に自信が持てないヒロインの胸中にぐっときた。好きだからこそ我慢したり思いを隠したりしてしまうことってある。「黒い羊」の次くらいに泣ける話だった。2014/08/04
ちゃろ
6
⭐⭐⭐亡き親友の夫と結婚したヒロイン。愛してもらえないことに耐えられず、離婚を切り出してから、状況が一変する。ヒロインが離婚を切り出さなかったら、どうなったんだろう？ヒーローは変わらなかったんじゃないか？とおもったりして、ヒロインのこれまでの愛が報われてよかったと思うものの、ヒーローに対しては何と無くしっくりこない2013/12/22
びわ
6
ヒロインがせつない。うじうじしすぎかとも思ったけど、一年近く無視に近い状態だったからしかたないかな。ラストはがんばったしね。ヒロインの心情はよくわかったけど、ヒーローがいまいち。いつからヒロインを愛していたのか？欲望に突っ走る前に精神的繋がりを深めてほしかったなあ。ヒーローに都合よすぎる気がする。まあでもハッピーエンドでよかったです。2013/04/27
みータン
5
再読。何故か読んじゃうんだよね…。ずっと憧れつづけた男と親友が結婚した。だが親友が亡くなり、絶望した男は息子のためだけにヒロインと再婚をする。まるで家政婦か家具のように過ごした１１カ月の結婚生活。これ以上ヒーローのもとに留まる事は出来ないとヒロインは離婚を提案して…。あまりに健気なヒロインです。離婚話をきっかけに初めてヒロインを女としてみたヒーロー。静かに愛と家庭を築きあげていくのが読んでいて胸にキュンときます。2011/08/12
みータン
4
再読。愛する男の亡き妻はヒロインの親友。愛し合っていた二人を知るヒロインに、二人の子供の為にだけ結婚してほしいというヒーロー。愛する亡き妻、親友の存在が本当に強くて、…これは本当にキツイよねぇ＾＾；ちょっと堅い感じの作品で、どこか好まない部分も多いのに、なぜか読みかえしちゃいます。 ★３2012/03/12
