トリイ・ヘイデン文庫<br> シーラという子

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トリイ・ヘイデン文庫
シーラという子

  • ISBN:9784151102011

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内容説明

清潔とはいえぬ姿に敵意むきだしの目。シーラは6歳で傷害事件を起こし、トリイの特殊教室に送られてきた。決してしゃべろうとせず泣きもしない。ときに感情を爆発させ大暴れする。だが実は高知能の持ち主で、心身に深い傷を負っていた……虐待に蝕まれた少女が堅く閉ざした心を次第に開いていく姿を描く感動作

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takaC

56
虐待はよくない。2019/01/17

ach¡

35
心からこの本に出会えて良かったと思う。けど辛い…読むのが辛い。嘘であって欲しい。作り話であって欲しい。シーラの身に起こるあらゆる苦痛を無かったことにしてあげたい。トリイにお願いだからシーラを救って(泣)と懇願するしかない。もはや反射に近い。反射に近いが、無責任はなはだしいと気づき無力感に打ちのめされる。シーラだけを救えば終わる問題じゃない。今も世界中にシーラがいて全く絶望かよ!の状況だけど…このお話には希望があった。続編もあるらしい…読みたいような読みたくないような…でも多くの人に読んで欲しい。諸行矛盾。2018/06/28

Rin

30
【再読】学生の頃に初めて手に取ったトリイ作品。読み始めると意外にも内容を覚えていました。シーラをはじめクラスにいる障がい児たちは、辛く苦しい過去があって。それでも乗り越えて前を向いて、一歩ずつ進む姿はトリイの言うように私たちよりもずっと、ずっと強くて優しい力を持っているのだと痛感させられる。愛されず、育った環境から知らないことがたくさんあったシーラが成長し、トリイを愛して別れを乗り越えていく姿は印象的。必死に自分を守ってきた子どもが心を開くのにはどれだけの勇気が必要だったのだろうと考えさせられる。2015/07/14

caramel

17
初読みです。シーラは6歳にしてあまりにも起こすトラブルのレベルが凄すぎるので、はじめは信じられないような気持ちで読んでいたけど、知るにつれて凄く賢くて素直な才能のある子だと思った。それだけに読むのが辛い所もあった。シーラとトリイが出会えて本当に良かった。シーラはこれからもトリイのような愛情深い人に出会えていけるように願わずにいられなかった。2022/07/24

シェリー

16
Book offでふと目に付き衝動的に手に取って購入した本。ノンフィクション。わずか6歳の少女が4歳の時に受けた大きな心の傷と、すさんだ生活によって形成された粗暴な性格をトリイが何度も彼女とぶつかり、自己を反省し、奮い立たせ、先生としての立場を超えた真の愛情が彼女の心を少しずつ溶かして、情緒を安定させ、子供らしい心を甦らせていく。トリイのような先生がたくさん増えて、シーラのような子供が少しでも救われる事を切に願う。これに続くシリーズをすべて読みたい。2015/10/31

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