生命倫理の再生に向けて 展望と課題

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生命倫理の再生に向けて 展望と課題

  • 著者名:西日本生命倫理研究会
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  • 青弓社(2014/07発売)
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  • ISBN:9784787232304

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内容説明

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臓器移植、遺伝子診断、安楽死-医療テクノロジーの進歩で揺らぐ「いのち」のあわいに「生きるとは」「死ぬとは」を問う。先端の医療・法律・倫理の現場から、人間の生死の未来像を鋭利に照射する論考集。

目次

まえがき 三島淑臣

第1部 生命倫理の深化のために

第1章 生命倫理の回顧と展望 加茂直樹
 1 研究の発端
 2 人間の出生と生殖──過去から現代へ
 3 子どもを産む/産まないに関して
 4 新しい生殖技術の利用に関して
 5 出生前診断に関して

第2章 多胎減数手術を検討する──女性の自己決定権か 伊佐智子
 1 多胎減数手術の臨床的状況
 2 多胎減数手術に関する諸外国の動向とその法的取り扱い
 3 日本における多胎減数手術の法的議論
 4 多胎減数手術についての倫理的議論

第3章 生殖補助医療における生命倫理──一九九〇年イギリスと旧西ドイツの法律を中心として 丸山マサ美
 1 生殖補助医療の本質
 2 先進諸国における生殖技術の対応
 3 イギリスと旧西ドイツの委員会設立から立法化までの経緯
 4 非婚姻者間の生殖補助医療の問題点

第4章 発症前診断における個人の権利と社会の権利 ダリル・メイサー[酒匂一郎 訳]
 1 生命倫理と遺伝子的予測
 2 発症のリスクを下げるためのスクリーニング
 3 発症前診断と生殖の責任
 4 保険
 5 社会は普遍的なセーフティネットを提供する必要がある
 6 雇用
 7 社会の権利

第5章 死の決定──アメリカと日本の生命倫理概念の比較 ハワード・ブローディ[白浜雅司/酒匂一郎 訳]
 1 積極的安楽死(Active Euthanasia)
 2 幇助自殺(Assisted Suicide)
 3 消極的安楽死(Passive Euthanasia)
 4 間接的安楽死(Indirect Euthanasia)
 5 尊厳死(Death with Dignity)
 6 慈悲殺(Mercy Killing)
 7 複合語
 8 結論

第6章 人間は翼を持ち始めるのか?──近未来的人間改造に関する覚書 粟屋 剛
 1 伝統的および現代的人間改造
 2 近未来的ないし未来的人間改造
 3 人間改造の背景──欲望・テクノロジー・文明

第2部 医療の現場と生命倫理

第7章 臨床倫理の考え方と課題 白浜雅司
 1 生命倫理・臨床倫理という学問が成立した背景
 2 臨床倫理とは何か
 3 臨床倫理の考え方
 4 臨床倫理の四分割法を使った分析法
 5 臨床倫理の四分割法を使った具体的事例の検討
 6 倫理的問題解決の障害とその対策──今後のさらなる発展のために

第8章 在宅ホスピスにおけるバイオエシックスの問題──告知・自己決定・QOLと希望 二ノ坂保喜
 1 在宅ホスピスケアとは
 2 「患者とともに歩む医療」の出発点としての告知
 3 自己決定というけれど……
 4 QOLと希望
 5 医師の役割の変化──おわりにかえて

第9章 「脳死」移植問題を考える──医療現場の感覚と生命倫理との乖離 松本文六
 1 臓器移植の種々相と「脳死」移植の論点
 2 そもそも「脳死」とは何を指すのか
 3 脳低温療法が示すもの
 4 移植の拡大とその問題点
 5 「脳死」を前提とする臓器移植の問題点

第10章 現代医学におびやかされる生命 山口研一郎
 1 日本の医学・医療の現状
 2 生命科学をめぐるアメリカの現状
 3 現代の医学はどこに向かっているのか──全生命の特許化
 4 全生命の存在を危機に追い込む先端医学

あとがき 酒匂一郎

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