新潮文庫<br> ヴァンサンカンまでに

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新潮文庫
ヴァンサンカンまでに

  • 著者名:乃南アサ【著】
  • 価格 ¥583(本体¥530)
  • 新潮社(2014/12発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101425351

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内容説明

アパレルメーカーに勤める仲江翠は入社一年目。そつなく仕事をこなしていたが、彼女には秘密があった。仕入れ部の課長と不倫恋愛していたのだ。さらに同期の男性とも恋人として付き合い、ゲームのような恋愛を続けた。ところが、同僚女性が上司と無理心中する事件が発生。二人の一途さを理解できない翠だったが、やがて彼女にもつらい出来事が舞い込む。本当の愛に気付くまでの物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

144
いや、思ってた以上にドハマりしてイッキに読了しちゃいました。アパレルメーカーに勤める「翠」はルーキーで、彼女には'秘密'が。上司と不倫、同僚との恋愛に揺れ動く中で彼女の同僚女性が上司と無理心中する事件が。そんな事件を機に彼女のキモチも変化していき、改めて自分の'生き方'を見つめ直すようになります。女性の目線から読むとテーマがテーマなだけに賛否両論あるかとは思いますが、個人的には彼女のストレートな生き様は好きです。結局、最後は当たり前なのかもしれませんが、自分に素直に自然体でいられるかが大切なんでしょうね。2020/01/11

Ikutan

71
アパレルメーカー新入社員の翠は、初めての忘年会に、同期で一番のホープと言われる原田の恋人の座をゲットする。ところが、実は、彼女は既に原田の上司である荻原課長と不倫をしていた。″将来結婚してもいい保険男″と″プレゼントをねだれる愛人″の両方を手にし、恋愛ゲームを楽しむ翠だったが...絶妙な心理描写、テンポのいい展開。ドキドキハラハラ。どうなるどうなると一気読み。流石、乃南さん。いやぁ、1991年が初版のこの作品の時代はヴァンサンカン(25歳)がポイントだったんだなぁ。女性の生き方も社会も随分変わったもんだ。2020/01/11

カーミン

42
ヴァンサンカン、フランス語で「25歳」。そう言えば、大昔は、「女の25歳は、売れ残りのクリスマスケーキと同じ」だなんて、差別的な言葉が当たり前のようにささやかれていた。この作品(初版は1991年)の頃にもその名残りのようなものが残っているのかもしれない。入社1年目のOL翠は、オトナの男性との不倫恋愛を楽しみながら、片方では同期の男性とも付き合っていた。そんな翠が、「本当の愛に気づくまでの物語」と裏表紙には書かれているが、本当の愛なんてそんなに簡単に見つかるわけねぇよ。と思ってしまった。2020/02/21

aax74370

31
★★★★☆ 20年程前の作品なので、少々古臭く感じましたが、内容としては なかなか面白かったです。主人公や取り巻く人物など 実際にいそうな人ばかりでしたねwww 収入の大小に関わらず、ケチな男と結婚したら 最悪なのは、間違いないと思いますww ケチは、一生治らないと思いますwww 恭一郎のようなケチな男は、超苦手です。。。2013/10/29

そのぼん

24
主人公、性格悪い…。同じ会社の上司と不倫をして、結婚相手には良くも悪くも純粋そうな相手と付き合っていく女性の物語でした。いつかまともになってくれるかと思って読んでいましたが、これは…という感じでした。読んでいて、イライラしつつも、悲しくなる女性でした。2012/06/29

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