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内容説明
落窪の女君の父は、女君が伝領した土地に立派な邸を建てた。道頼はその邸を取り上げるなどして復讐するが、たがて父は道頼の妻がわが子落窪の女君であることを知る。復讐は終わり、道頼は孝養を尽くすようになる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅてふぁん
57
継母のいじめも道頼の復讐とその後の孝行の様子も落窪のシンデレラっぷりも、全てが振り切っていて凄い。分かり易いと言えばそうなんだけれど、そこまでしなくてもと思ってしまう。でも継母のキャラが終盤までブレていなくて落ち着く。それにしても‘煩雑なので詳しくは書かない’とか、‘暇がないので書かない’とか…後半になると作者もめんどくさくなってきてる?!下巻ではそれが一番面白かった。2019/05/26
凛風(積ん読消化中)
9
上巻であからさまな継子いじめを楽しんでいた継母は、下巻で思いっきり復讐された後、まぁまぁ大切にされて、そこそこ幸せになりました。と言ってしまえばそれまでですが、やはり、通い婚って不思議。いじめられていた「落窪の君」は通って来た少将に助けられて、新しい邸を与えられ、とんとん拍子に昇進する夫のお陰で幸せになるのだけれど、いじめられていても、男性が通えてしまう状況が、日本って緩いのよね。継母への復讐も本人より夫の方が乗り気で、その方法が子供っぽいし、古典のイメージとはかけ離れたスピーディな展開は楽しかった。2023/03/25
刹希
3
復讐からの献身的な世話が良い。継母は落窪君を憎んだり有難がったり忙しなく良い味だしてましたね。まさか登場人物が亡くなるまで話が続くとは思わなかったので読んでてすっきり。2015/08/16
まゆき
3
少将の落窪愛する気持ちゆえ、北の方への復讐心はなかなかでした。そしてそれに「そうだそうだ!」と同意する阿漕も可愛い(笑)「北の方に復讐しないで」とシクシク泣く落窪よりも、「愛する妻が散々苛められてたのだ」と意気揚々と復讐計画を立てる少将のほうが人間味があって好きです。そして面白いほどに出世していく!落窪と少将、なんだかんだバランスが取れているのかもしれません。最後もまとまりがあって良かったです!2015/07/25
うわばき
3
皆(?)幸せになれてよかったです!継母も、一旦和解(…?)したあとはなんだか、良いキャラしてるなあ、という感じで憎らしくもないし(笑)シンデレラ見たく、一方的にやっつけて終わり、じゃないので後味がいいです。しかし、平安の人たちはこんなに単純だったのでしょうか?物語だから…?2013/08/27




