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内容説明
レジオネラ症による死、塩素殺菌の指導強化、源泉の枯渇、骨抜きにされた温泉評価制度……、温泉を巡る様々な問題を、日々の現場取材を基に、著者独自の視点で書き下ろす。
目次
第1章 これは、温泉ではない(日向サンパーク温泉殺人事件 いつまでレジオネラ菌と闘うのか 田中康夫長野県知事の取り組み 源泉一〇〇%かけ流しの塩素殺菌風呂)
第2章 いま、温泉で起きていること(立ち遅れる温泉業界の情報意識 止められない情報公開の流れ)
第3章 生きている温泉(温泉の原点は湯治 ポスト黒川温泉はどこか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリータ
7
全部読んでられないので(処分してもいいが)既読本棚へ
Humbaba
5
相手がどう認識しているかと、それが正しいと考えていることの間にはとても大きな差がある。自分が望むように理解してくれているからと言って、それがあるべき姿だと思っているとは限らない。他に選択肢がなければ選んでくれるとしても、それは現時点での話であり将来に渡っても同じように選ばれる保証はない。2017/01/24
Humbaba
1
日本人にとって、温泉は大切なものである。だからこそ、その情報を提供する時には正しく提供しなければいけない。評価を正しく行い、努力している人が正しく報われるようにしなければ、どんどん適当になってしまう。それは文化の破綻であり、それを必要とする人が欲しいサービスを享受できなくなるということでもある。それを避けるためには利用者が判断できるような情報を提供し、利用者もそれを学んで自分の欲するものを円卓できるようにすることが大切である。2024/04/20
ZED
0
この本を読むと、塩素のない「飲める温泉」へ行きたくなる。前作よりも細かいことを書いている。 資源なのだから枯渇する現実を知った、だから源泉を広く開放して売り上げを高める方針はその場限りになってしまう。P151の分かりにくい表示は温泉とは関係ないけど、日本人の組織ぽくて笑えた。最近読んだが初版から10年ほど経っているので、現状はどうなっているのだろうか2014/06/13
ressenti-man
0
前作に続いて、温泉に関する個々の主張には完全に同意なのだが、書きっぷりが一々癇に障る、というかむしろエスカレートしていてうざい。2012/09/02