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内容説明
歌舞伎は本来、庶民のための芸能であり、気楽に楽しむための娯楽であるにもかかわらず、(1)歌舞伎は知識がないと楽しめない、(2)歌舞伎は古い、(3)歌舞伎は荒唐無稽である…というイメージが残っている。しかし、大向うなどという、ある種、非常に粗野な文化が生き残っているのも、歌舞伎が小難しい理屈などを必要としない芸能であることの証ではないだろうか。歌舞伎座をはじめとした劇場で、役者の芝居から、先輩たちの言葉から、親しい友人たちとの会話から、客席の空気から、自らの失敗から、自分の肌で感じとり、自由に想像し、江戸時代の人々の知恵と想像力(創造力)に感嘆し、芝居に込められた「自分へのメッセージ」を掴み取ろうとする――あるひとりの大向うの目線を通して語られるリラックスして歌舞伎を楽しむヒント満載の本。
目次
1章 ようこそ歌舞伎へ―伝統という名のエンタテインメント(言葉を楽しむ;科白術を楽しむ ほか)
2章 名優の横顔―素晴らしき伝承者たち(市川猿之助(沢瀉屋)
市川左団次(高島屋) ほか)
3章 大向うの眺め―天井桟敷の人々(大向うの語源;屋号とは? ほか)
カラーグラフ花紛役者姿絵(素晴らしき伝承者たち;期待の若手役者たち)
4章 名場面の風景―芝居の中の真実(『歌舞伎十八番の内 勧進帳』;『新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子』 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つばな
2
面白い。特に、歌舞伎役者カタログの部分は、どの役者もちゃんと褒めてるんだけど熱量に違いがあって、だがそこがいいと思う。多分、雀右衛門と梅玉が好きかな、この人。名実ともにある役者が好きという感じがしてイイ。2014/04/29
rinrinkimkim
1
樽屋壽助というペンネーム?までお持ちになり出版。「堀越さん」が本名で歌舞伎座の3階でよくお見掛けする方。リーマンでありながら劇場にて一人声かけしていたら大向こう集団にスカウトされた上に本まで出版。という好きが高じて・・・の方ですね。糸井さんのほぼ日刊にも出ていらっしゃったし。歌舞伎愛、歌舞伎役者愛にあふれた1冊。だいこ!(ダイコン役者ね)とかかるようになったのは日清戦争からこっちで戦争成金が芝居小屋にやってくるようになったため(BY岡本綺堂)なんて氏の愛がにじみ出てくるようです。2017/05/24
やまみち
0
おもしろかった。「大向こうとゆく」も書名の一部ではないの?2016/05/15
睦月うさぎ
0
著者の役者に対する尊敬の念と芝居が好き!の気持ちが伝わってきて、読んでいて気分がよく楽しい一冊。2010/02/11
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