内容説明
戦後の混乱期に戦災孤児と知的障害児の施設・近江学園を創設した糸賀一雄。人間の尊厳をふまえて自立生活を支援しようとする理念は、ノーマライゼーション・自己実現・バリアフリーの魁として輝いている。「この子らに世の光を」ではなく「この子らを世の光に」は人類への貴重な福祉遺産といえる。待望の復刊(1965年柏樹社刊)書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソラーレ
12
素晴らしい本だった。人を救うことで自分も救う事につながる、そんなメッセージを感じた。●戦後間もない頃、親のない子供や、知的障害者を救う施設がなかった。それをきっかけに糸賀さんは近江学園を創設。彼らを支援、教育、経済的に自立できることを目指す。彼の他者を愛する姿勢、人柄に惹かれ、全国から学園にはたくさんの人が集まるようになる。県や後援会の補助もあり障害者への様々な施設を作った●自分の人生にとって大切なものはなにか。人を救うことで自分を救うことにつながるのではないだろうか。私は社会の為になにが出来るのだろうか2023/11/05
す
2
時代背景や苦難が生き生きと伝わってくる一冊だった。現在の価値観だと果たしていいかどうか疑問な点もあったが、糸賀一雄は、障がい児教育や障がい者のサポートのパイオニアとして、思想・実行力共に素晴らしい人物だと思った。2013/12/24
ミカヅキカゲリ
2
こう云う人もいるのだな。2012/04/16
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- 和書
- キリちゃん