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内容説明
誰もが狂っている!! 占領軍に支配された逃げ場のない戦渦の町。未来を失い猛り狂った若者たちの暴力と欲望が暴発する! コロ、ナオミ、クッキー3人の幼なじみ、それぞれの生き様を壮大なスケールで描く渾身の青春大河ドラマ!! 僕らはどこで間違えたんだろう――?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そのじつ
6
松本作品の長編は2本目。短編や女子攻兵のなんとなく視点の定まらない浮遊感は、この作品にはあまりない。大戦下の中欧のような雰囲気の町が舞台。占領軍に支配され、レジスタンスが厳しく取り締まられている。そんな状況で主人公の3人の少年少女は幼少期から思春期の現在まで過ごして来た。絵を描く才能を認められながらも貧しさから現状を打開できずにいるコロ、コロと幼なじみの少女ふたり。少女たちはままならぬ現実を打ち破ろうと果敢に運命に抗い、流されてゆく。その傍らでコロは白昼夢を見ながら現状に甘んじ続けている。2013/11/20
さとさとし
1
占領軍に支配された町に住む優柔不断で線の細いの青年コロ。セックスと暴力が日常化した場所で、彼が生き延びるためには妄想の世界に逃げ込むしかなかった。母星から離れた星に不時着してしまった宇宙人が、故郷に戻る旅をする。 2020/02/01
フロム
1
伏線の張り方が素晴らしいです。松本次郎氏の著作は何冊か読みましたが、本作が一番出来が良いように思います。2010/02/10
mt.gucti
0
いつものようには人がシナナい 主人公クラスでは。ですが 2017/06/14
ケイ
0
ストーリーと並行して妄想も語られるので、最初はわかりにくい。設定としては大戦中のナチスドイツの世界?女は軍に体を売り、精神・心までも… つらすぎる現実には妄想しか対抗手段がないんだろうか?主人公の言葉一つ一つがなぜか心に染みわたる。2012/09/23