スパイダーマン・ノワール

著者名：デイビッド・ハイン【作】/ファブリス・サポルスキー【作】/カルミネ・ディ・ジャンドメニコ【画】/中沢俊介【訳】

小学館集英社プロダクション（2023/05発売）

• ISBN：9784796873314

内容説明

自由と平等が許されない“ノワール”の世界に本物の正義は通用するのか！？

アメリカでの株価暴落により世界恐慌に陥ってから4年後の1933年。その不況な時代の真っ只中で青春時代を余儀なくされたピーター・パーカーは、市民として社会を変えようともがいていた。しかし目の前に立ちはだかるのはニューヨークを裏で支配しているギャングの首領“ゴブリン”。警察、政治家とグルになって不都合な事実をカネと引き換えに排除する――そう、彼のまわりは腐敗に満ちた世界が広がっている……。

●収録作品●
『SPIDER-MAN　NOIR』#1-4

　 2023 MARVEL

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[tt23836148]

アメコミヒーローのダークヒーローとしてよく挙げらるのがバットマンだが、バットマンにそういう側面があるにせよ、それ以上にダークヒーロー然としたのが、このスパイダーマン・ノワールだと感じた。特に忘れられないのが、ベンおじさんを殺されたメイおばさんが命を狙われた際、ピーターが相手を射殺するのだが、それに対してメイおばさんが言う言葉、「人間としモラルが大切なのに。ごめんだわ…けだものみたいにお互いが殺し合う世の中で生きるなんて」そしてピーターは独白するのだ。「メイおばさん、そんな理屈奴らには通用しないんだ」と。

2023/08/19

[fap]

街の中が腐り過ぎ。 二転三転して混迷する状況の中、 ビルの谷間の暗闇を黒い蜘蛛が飛び回る。 善人が最後に勝つといいですね。

2023/06/27