内容説明
1999年に始まった一個人のウェブサイト「2ちゃんねる」が、どうして、2001年には一日のアクセス800万件、ユーザー300万人という、世界最大のインターネット掲示板に急成長したのか。主催者「ひろゆき」への8万字ロング・インタビューを通じて、「2ちゃんねる」の歴史、現在の盛況、これからの展望までを徹底解剖する。田原総一朗、糸井重里、山形浩生、宮台真司とひろゆきの対談4本も収録。新たに第10章では、ビジネス化も始まった「2ちゃんねる」の動向を「ひろゆき」に問う。
目次
第1章 ネット上に巣食うカキコミュニティ―インターネット掲示板「2ちゃんねる」ってなんなのよ?
第2章 「2ちゃんねる」前史―彼らはどこからやってきたのか?
第3章 ひろゆき@管理人って、どうよ?―「便所の落書き」管理人、八万字インタビュー
第4章 不機嫌なコンテンツが革命を起こす―匿名は本当に無責任なのか?
第5章 事件とネット時代のメディアリテラシー―電子コミュニティ生成のプロセス
第6章 インターネットはモナーの夢を見るか?―モナー、その愛される理由
第7章 「2ちゃんねる」、閉鎖!―そのとき、何が起こっていたのか?
第8章 「2ちゃんねる」売ります!―夏休みの思い出
第9章 ひろゆきに聞いてみよう!―対談 田原総一朗・糸井重里・山形浩生・宮台真司
第10章 転換期に立つ「2ちゃんねる」―二〇〇四年以降、こう変わる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
49
閲覧、書き込みをする側のリテラシーが求められる掲示板として、最初のものが2ちゃんかと思っていたら、その前にあめぞうなるものがあったようだ。このあたり(パソコン通信の時代)はまったくわからない。パソコン主導のネットはこれからどうなるのだろうか・・・。2015/10/01
白義
16
初代管理人ひろゆきが2ちゃんを立ち上げるまでに至った流れや、その匿名性の意義、社会へのインパクトなど、一つ一つの中身は薄いものの初期の2ちゃんねるを知る上で必須の一冊となっている。特にひろゆきへのロングインタビューや対談が多く、どこかトリックスター的なそのパーソナリティと2ちゃんの風土が実によく噛み合っていたことを再確認できる。ひろゆきと著名人対談編は山形浩生との対談以外そんなに中身がないが、宮台真司が完全に勧誘する怪しい政治運動家そのもので失笑。まとまりはないが基本文献である2015/05/13
西澤 隆
4
先日の2chの5ch化で「そういえばそんな本があったな」と思い出して手に取った本。本文部分にはネットがリアル社会に影響をあたえられる可能性にとても期待したヒトの鼻息のようなものが感じられるけれどそこはほぼ「オマケ」。面白いのはきっと対談部分だな。総じてひろゆきは素直でカワイイ年下の青年。既存メディアの年上のひと相手にうまく立ち回ってるなあというのが意外な感じ。今はもう少し面の皮が厚い雰囲気あるけどね。ネタも「関わる覚悟」がないひとははじかれるというネットの掟がまだあの頃はあったのだなあというのも感慨深い。2017/10/22
さきん
4
まだデビューしてまもないため、社会からの認識が薄く、深く切り込めていない。ひろゆき氏は今も昔も話がおもしろい。2ちゃんねるの歴史を振り返る記念本的位置づけが良いと思う。2015/07/11
shiorist
3
よくまとまってておもしろかった。対談で宮台が必死でひろゆきを説得するんだけど全然噛み合なくてだんだんタメ口になってくるのがおもしろい。2010/02/25