内容説明
バツイチのOL・山口美幸は39回目の誕生日を迎えるその日、たった一人で孤独をかみしめながら過ごしていた。次の日、彼女は後頭部を鈍器で殴打されて、自分の部屋で死亡していた。部屋には色彩豊かな花瓶に5本の紅いバラと3本のクリーム色のバラが挿されていた。いったい誰が彼女を殺したのか。お多福顔でおっとり口調の検事、霞夕子が鋭く解決する「夜更けの祝電」をはじめ、「橋の下の凶器」「早朝の手紙」「知らなかった」の4篇を収録する人気シリーズ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
十六夜(いざよい)
12
ドラマの霞夕子シリーズが好きでよく見ていたので、ドラマのキャストを思い浮かべながら読みました。短編集だけに一話あたりは短かったですが、読みやすく程よいミステリで息抜きがてら読めました。2017/05/18
くらげ@
6
(☆☆☆)検事霞夕子シリーズ。TVとはところどころ違うのですね。ほかの作品も読んでみようと思います。2015/08/30
ナツメッグ☆
4
CSだかBSの再放送で桃井かおりの霞夕子を見て原作にチャレンジ。おたふく顔のもとは早口の原作に一番忠実なテレビ化かな。原作は、細かいところお伏線が丹念に描かれている。女房役の桜木がいい味出している。2015/05/13
さだはる
2
よく休日のサスペンスドラマの再放送で見かける霞さん。原作ってどんなんかな?と思って読んでみました。原作もサスペンスドラマっぽいんですね。これを本体にあれやらこれやらつけると、あのドラマになるのねぇ。肩に力を入れずに読みたいときにはいいのかも。霞さんがお多福顔っていう設定は、ドラマには反映されてませんでしたが、とりあえず、あの女優さん、この女優さん、いろいろ思い浮かべて楽しみました。2015/04/26
れん
1
20年前の作品だが、特に時代差を感じることなく、ひきこまれた。そして、さすがの夏樹さん、安定の文章力。推理小説の極みだなぁなんて思いながら読了。 ★52023/06/11