内容説明
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「ゆとり教育」がはじまって、「国語」の授業時間が史上最低となった。そしその影響をもろにうけたのが教科書に掲載の「名作」であった。漱石の『坊ちゃん』も鴎外の『高瀬舟』もほとんどの教科書から消えてしまったのだ。文部省の「ゆとり」とは、内容を少なくして、効率よく学ばせたいというものだろうが、本当は逆である。残すべきは精神の根幹ともいうべき国民的名作である。名作が教科書から消えて、文化的損失は計り知れない。
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感想・レビュー
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Gin&Tonic
13
「ゆとり教育」がスタートした2003年当時、教科書から削除された近代日本文学の名作について、簡潔に紹介しつつ著者の所見を述べた一冊。案の定というか、ゆとり教育に対して全面的に批判的。文学の効用を甘く見てはいけない、という意見には納得させられます。私は日本文学にあまり明るくないので、教科書編成をめぐる論としてよりは古典的名作のイントロダクションとして読みました。意外と読んだことないやつ多いなー。2015/02/27
Riko
1
図書館で借りた2012/12/30
がばいおばちゃん
1
教科書に載っていないと目に触れない作品は残してやってほしいなぁ…。そうは言っても新しい作家さんも出てくるわけで、仕方ないのかなぁ。それにしても中学校の教科書に載らなくなった作品が高校に上がってるってのも複雑。ちょっと背伸びしてもいいのではないのかな?2011/10/25
Ryo.H
0
ちょうど「名作」が消える時期に中学生をやっていたので、読んだ作品と知っている作品と知らなかった作品とあり、なかなかおもしろかった。こうやって世代の溝が生まれていくのですね。2013/09/22
けん
0
(図書館本)。買う前に図書館にて試読。←「読みたい本」ということではストライクだったが、「なぜ教科書から消えてしまったのか?」という個別の考察はほとんどなく、「ただ作品の背景・あらすじ・作者の生い立ちを羅列して掲載しているだけの本」だったので、「あ~そうなの!」で終わってしまう内容だった。ちょっと「的外れ本」だったので、「買わなくて良かった本」ということで、読了。2019/08/10