内容説明
本書は日本の精神分析において長年指導的役割を果たした著者による自伝的研究史である。著者がその師古沢平作の衣鉢を継いで阿闍世コンプレックスを完成した上、柔軟な知性を駆使して現代の新しい精神分析理論を次々と自家薬篭中のものとしたお手並は見事というほかはない。
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目次
第1部 その成り立ちから現在へ(神経学との出会い―三浦岱栄先生と 哲学少年の私と治療構造論 ほか)
第2部 現在そしてこれからへ(事後性―記憶は書き換えられる 治療構造論の実際 ほか)
第3部 私のフロイト研究と対象喪失とモーニング(対象喪失とモーニング わがフロイト像(日本精神分析学会第36回大会会長講演、一九九〇))
エピローグ いま、そしてこれからの精神分析の課題(二〇〇三年四月一九日・小寺精神分析研究セミナーより)(D.スターンの間主観的なかかわりあい 間主観性理論について)



