新潮新書<br> 時価会計不況

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新潮新書
時価会計不況

  • 著者名:田中弘【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 新潮社(2012/01発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
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  • ISBN:9784106100130

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内容説明

グローバル・スタンダードにあわせるということを錦の御旗に、導入された「時価会計」。益出しや損失隠しができなくなり、企業の「真の実力」がわかるようになると期待されたが、本当は、いくつもの企業を破滅に追い込むだけでなく、日本経済を滅ぼしかねない「時限爆弾」だった。本書では、株安、デフレ、失業率増加……、現今の不況の元凶である「時価会計」の正体を一つ一つわかりやすく暴いていく。

目次

第1章 金融ビッグバンは「猛犬の放し飼い」
第2章 時価とは何か―「ヌエ」の正体を探る
第3章 「株は時価で売れる」という妄想
第4章 錬金術に毒されたアメリカ型資本主義
第5章 時価会計の破壊力
第6章 時価会計の情報力と原価会計の情報力
第7章 どこの国も使わないはずだった国際会計基準三九号

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

95
田中先生の本は昔結構読んだことがあるのですが、むかしからの持論で時価会計は日本には適していないということを言われています。この本もどちらかというとそのような評論的なもので、時価会計がわかっていないと読んでもあまり面白くないしわからないと思います。徹底的に反対していたようですが、世界の潮流に巻き込まれて時価会計の世界になってしまったようです。2016/05/16

kawa

27
2003年刊。時価会計は極悪非道というが如き筆致。性悪説に立つ筆者の論考は、研究者として流石の説得力もあるし法律や業界の約束事に一種の社会形成力があることを考えると当時としては優れたものだったのだろう。時価会計が導入されて20年、歴史的な振り返りも必要な時期かも知れない。現役時代に時価会計とはほとんど関係ない中小企業をクライアントにしてきた者としては、筆者のような性悪説に立ったらストレスが過ぎて仕事が継続できなかったかも。基本は縁起説、7~8割は性善説で大過なく仕事が出来たことを幸せに思う。2023/03/05

Naota_t

1
2010/08/312010/08/21

jack

1
諸悪の根源、「時価会計」。このシステム導入が、デフレを深化させた。☆4.8

Junichi Chida

0
熟睡本 (ノД`)2012/11/14

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