幻冬舎文庫<br> いつも旅のことばかり考えていた

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幻冬舎文庫
いつも旅のことばかり考えていた

  • 著者名:蔵前仁一【著】
  • 価格 ¥517(本体¥470)
  • 幻冬舎(2014/07発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344403390

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内容説明

500倍の料金をふっかけ、ニセの耳アカを見せて、耳掃除を強要する男。寒いからと牛に抱きついて眠る人。巨大な木製タンス状のコピー機。バス後部に命がけでへばりついて無賃乗車する人。便器用の水で作られるコーヒー……。やはり世界は驚異に満ちているのだった。旅の達人による珠玉のエッセイ全75編。

目次

第1章 長距離バスの問題(機内食の食器 コーヒーの水 ほか)
第2章 カルカッタの無賃乗車(カルカッタの無賃乗車 便乗 ほか)
第3章 テヘランからのおくりもの(テヘランからのおくりもの 無理な注文 ほか)
第4章 屋根の上で子羊は鳴く(屋根の子羊 古い日本食 ほか)
第5章 いつも旅のことばかり考えていた(バックパッカーとは何ぞや 旅に出たいが出られない ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

50
何と、読み終わってから、この本が7年前に読んだ『各駅停車で行こう』だとわかった。文庫化でタイトルを変更したわけ。それでも新鮮に楽しめたのは、内容のおもしろさのためだと思う。順不同の旅行記だから、どこから読んでも、そのつど旅の1ページとして楽しめる。著者は、旅そのものが旅の目的だ、という考えを持つにいたったそうだが、この本を書くことが、あとから遡って「目的」に変わった、というのもアリかな? 世界の事情が数年ですっかり変わる時代になったから、そのまま参考にはならないだろうが、旅の苦楽の価値は不変だと思う。2023/07/16

ミナコ@灯れ松明の火

5
蔵前さんの決して偉ぶらず偏らず、ありのままを淡々と書く文体がとても好きです。旅に出る前にビビった時に背中を押してくれる一冊。大切にしたい。2010/03/30

ねむい

3
海外を旅行した時のアレコレが綴られてるんですが、ラスト部分の、旅とは何かという問いかけがすごく印象的だった。団体旅行だからダメだとか、観光地ばっかり巡る奴はわかってないとか、したり顔で言いたがる「自称・旅慣れた人」を痛烈に批判していて、きもちよかったー。この部分だけでも色んな人に読んでもらいたい。とにかく自分が納得いく旅をしたいものです。2015/11/24

MORITA

2
蔵前さんの本を読むと"旅っていいよなぁ~"って思う。さて、どこに行こう?2015/09/04

aya-panta

2
あいかわらず楽しいエピソード満載。どれもよかったのだけど、ひとつ挙げたくなったのがタイで出会った子どもとの話。12.3歳ぐらいの「画家になりたい」と言った少年が見せてくれた絵は、決してうまいものではないけれど、「描くのが楽しくて仕方ないということを画面いっぱいで表してた」。蔵前さんは自分のロットリング・ペンをその絵と交換したという。ペンをあげてしまうことだって、できただろうけど、少年にとって、自分の絵が欲しかったペンと等価だと認められた嬉しさは、どれほどだったろう。素敵な話しだった。2013/08/08

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