内容説明
500倍の料金をふっかけ、ニセの耳アカを見せて、耳掃除を強要する男。寒いからと牛に抱きついて眠る人。巨大な木製タンス状のコピー機。バス後部に命がけでへばりついて無賃乗車する人。便器用の水で作られるコーヒー……。やはり世界は驚異に満ちているのだった。旅の達人による珠玉のエッセイ全75編。
目次
第1章 長距離バスの問題(機内食の食器 コーヒーの水 ほか)
第2章 カルカッタの無賃乗車(カルカッタの無賃乗車 便乗 ほか)
第3章 テヘランからのおくりもの(テヘランからのおくりもの 無理な注文 ほか)
第4章 屋根の上で子羊は鳴く(屋根の子羊 古い日本食 ほか)
第5章 いつも旅のことばかり考えていた(バックパッカーとは何ぞや 旅に出たいが出られない ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
50
何と、読み終わってから、この本が7年前に読んだ『各駅停車で行こう』だとわかった。文庫化でタイトルを変更したわけ。それでも新鮮に楽しめたのは、内容のおもしろさのためだと思う。順不同の旅行記だから、どこから読んでも、そのつど旅の1ページとして楽しめる。著者は、旅そのものが旅の目的だ、という考えを持つにいたったそうだが、この本を書くことが、あとから遡って「目的」に変わった、というのもアリかな? 世界の事情が数年ですっかり変わる時代になったから、そのまま参考にはならないだろうが、旅の苦楽の価値は不変だと思う。2023/07/16
ミナコ@灯れ松明の火
5
蔵前さんの決して偉ぶらず偏らず、ありのままを淡々と書く文体がとても好きです。旅に出る前にビビった時に背中を押してくれる一冊。大切にしたい。2010/03/30
ねむい
3
海外を旅行した時のアレコレが綴られてるんですが、ラスト部分の、旅とは何かという問いかけがすごく印象的だった。団体旅行だからダメだとか、観光地ばっかり巡る奴はわかってないとか、したり顔で言いたがる「自称・旅慣れた人」を痛烈に批判していて、きもちよかったー。この部分だけでも色んな人に読んでもらいたい。とにかく自分が納得いく旅をしたいものです。2015/11/24
saorin
2
タイトルに惹かれて購入。そうそう、旅ってそういうもの。通常の生活・気候・文化・考え方などの違いに感嘆する。このエッセイは感嘆をそのまま素直に表現し、何もジャッジしていないところが好みでした。バックパック旅行なんてもう長らくしていないけど、旅行きたい~っ、また旅ブログでも書こうかな~って気にさせてもらえる本でした。著者の旅が結構昔のことが多いので、情報社会が進んだ今旅をすると様相がまた違うのではないかなと想像するのも楽しかったです。2024/03/05
MORITA
2
蔵前さんの本を読むと"旅っていいよなぁ~"って思う。さて、どこに行こう?2015/09/04




