内容説明
「先生、あの男をビジネスマンとして二度と立ち上がれないようにしたいんだ」――大木弁護士は驚いた。依頼者は六五歳の功成り名を遂げた男。かつての先輩で今は犬猿の仲の大物財界人の六二歳の妻を奪うため、彼の会社を乗っ取るという。株主代表訴訟、公開買付、第三者割当などを駆使した合法的復讐=敵対的買収を描く企業法律小説の新機軸!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まつうら
35
この作品は企業買収ではなく、依頼人に翻弄されるビジネスロイヤーの姿として楽しみたい。栗山を叩き潰したいという長野の依頼を受け、大木弁護士は栗山を追い詰めていく。しかし長野がストップをかけて栗山を逃すことがたびたび起こる。そのたびに大木弁護士は、長野がストップをかけなければ一度で仕留められたのにと言い出しかけるが、我慢して言葉をグッと飲み込む。弁護士とは依頼人あってのものだ。でも侘しいと感じてはいけない。海外ドラマSUITSのハーヴィーとマイクをカッコいいと思うなら、大木弁護士も同じくらいカッコいいはずだ!2022/07/17
藤澤謙光
4
TOBの内容は面白かったけど、至る経緯が… 金があれば合法的に抹殺してもイイの?それも30年以上恋い焦がれた女性の為?手段に自分の会社や社会的立場を利用して? は⁇⁇ しかも、途中でなんとなくよめた結末に、ばかな女と… だから社主は最初に選ばれなかったんだよ、社員がかわいそう、結局幸せですか?ってぶっ飛ばしたくなりました。2014/07/01
ヨシ
3
解りずらかった。解説で整理、要するに敵対的に上場企業を公開買い付けで買収した事例は、まだ日本にはないから、個人的な感情で法的手段を使って乗っ取るとはあり得ない、相当極端なストーリー。2021/07/12
VooSee
2
20年前ってこんなだったかな、と振り返れるところも面白い。 弁護士だけでなく、公認会計士、官僚などの立場がどう絡んでくるか、と言う点も楽しめる2020/03/29
きーまん
2
敵対的買収をテーマにした壮絶な頭脳戦を期待していたが、特にドラマチックな展開はなく淡々と進んだ印象。娯楽小説というよりも専門書としての趣きの方が強いように感じたが、その割に説明があまり丁寧ではないので、読んでいて登場人物の行動原理がよく分からない部分があった。ただ、読み返してまで理解しようとは思えませんでした。2018/09/30
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