内容説明
キリスト教、ユダヤ教、イスラム教、ヒンドゥー教、仏教、儒教、神道……。世界中には多くの宗教があり、さまざまな考えや教え、思想を持っている。とはいえ、だから知らなかったではすまされないのが、それらの宗教の常識や慣習。タブーを知らなかったばかりに、とんでもないトラブルに巻き込まれることもある。本書は、そんな宗教の基本を、Q&A形式と「ひろさちや」流のたとえ話でわかりやすくおもしろく、そして丁寧に解説していく。宗教は人間の自由な考え方を束縛するのに、なぜ無宗教ではいけないのか。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教は兄弟関係にあるが、どこが同じで、どこが違うのか。キリスト教やイスラム教などは、愛を説いているが、なぜ殺し合いまでするのか……。これだけは知っておきたい、これだけ知っていれば大丈夫……。そんな宗教についてあなたが日頃感じているすべての疑問に答える、新しい「宗教の教科書」である。
目次
宗教の条件―宗教は人間にとってどういう意味をもつのか
契約宗教の宇宙―一神教はどんな宇宙を描いているのか
自覚宗教の宇宙―仏教の宇宙はどう広がっているのか
所属宗教の宇宙―民族宗教はどんな世界を描いているのか
愛と慈悲、善と悪―宗教は愛や善をどう説いているのか
祈り・修行・悟り―悟りとはどういう意味をもつのか
宗教の戒と律―信仰上守るべきものとはなにか
天国と地獄―宗教の救いとはなにか
聖典と聖職者―聖典と聖職者はどのように成立したのか
宗教の経済観と労働観―宗教は財産や労働をどうとらえているのか
性と婚姻―宗教は男と女をどうとらえているのか
死の思想、死後の世界―宗教は死をどう考えているのか
宗教的生活の送り方―人はどんな宗教生活を送るのか