内容説明
死んだはずの母親の消息を訊いた酒場で暴れ、入墨者になった源七は、奉公先で盗みの濡れ衣を着せられた娘・お菊を救うため奔走する。町方同心・佐々木弦一郎の下で、十手捌きを身につけていく源七に、渋柿長屋の人々の眼差しは温かい。お菊を陥れた悪党を源七は炙り出せるのか!? 江戸の人情を描く<第10回時代小説大賞受賞作>捕物帖。(講談社文庫)<第10回時代小説大賞受賞作>
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あき
1
同じとこをぐるぐるくよくよ回り続ける主人公にイラつく。なんかこの先もちょっと壁にぶつかったらすぐ後ろ向きになって、うじうじくよくよするんだろうなあ、としか思えない。2020/06/11
あここ
1
お父さんが殺されてから怒涛のように人生一変。喧嘩の理由と同時に死んだと聞かされてたお母さんのコトも分かって動揺。。。荒れて入墨者。その時知り合った同心の弦一郎さんの元で働く岡っぴきさんになる。常にお母さんの幻影に悩まされてる源七さん。なかなかショックな真実やけど香具師さん目指してた割にクヨクヨ考えはる・・・お菊ちゃんのコトも煮えきらんし。自分の中のモヤモヤが消化できひんで葛藤してるんがよう分かった。いろんんな事件見て人と関わってお母さんと再会して。。。大きな山を越えれたような気がする。出会いって大切だね2012/01/25
立て邦彦
0
私も二枚目の同心さんが主人公と思ってたら、そうでもなくてびっくり。荒くれの若者でした。その時代の暮らしぶりがふつふつと感じられるような描写で、よく出来てる。タイトルの「十手人」って、ピンとこない。もとのタイトルのほうが好みです。2013/11/23
よーこ
0
佐々木さんがかっこいい。主人公じゃないけど。2010/01/04
mikage
0
元人気時代劇の脚本家だけあって、破たんなく読めるし。見せ方や掛け合いがうまいです。2009/05/17