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内容説明
同時多発テロを契機に、アメリカ主導の「世界戦争」が始まった。帝国化するアメリカの要請に唯々諾々としたがって、日本は自衛隊を海外に派遣し、国是である平和憲法は空洞化しつつある。国連や国際法が無力化しつつある中で、日本はどのような道を選ぶべきなのか。「文明衝突戦争」の時代における日本の平和主義を再構築し、地球的平和への寄与を提唱する。
目次
プロローグ―非攻への和戦
第1章 黙示篇―文明の象徴的崩落
第2章 文明篇―戦争に抗する「和」の原理
第3章 反戦篇―クーデター・テロ政府批判
第4章 平和篇―地球的新平和主義
第5章 非攻篇―平和国家の「国是」
第6章 非盟篇―文明間非同盟構想
第7章 運動篇―非戦平和運動
第8章 和戦篇―平和的努力
第9章 希望篇―非戦への展望
エピローグ―ウルトラマン神話の公共民的美徳
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bibliophage
1
個人的には、平和篇以降が面白かった。エピローグで筆者が、哲学的な論理だけではなく、物語や芸術を使って内容をわかりやすい形で伝える必要が生じると語っていて、哲学的な思考はすべての人に必要なのに、考えている人が少ないのが現状だし、それを伝わりやすく興味を持ってもらえるように伝えるのは困難なことだろうなぁと思った。(あと、この本に直接関係しないが、マイケルサンデルさんはその点で、すごいよなーと思った。)2015/04/13
いとのり
0
哲学者の本なので、読み応えがありすぎました。読んで直ぐに断念しそうだったのですが、とりあえず目で追おう!とハードルを下げ、途中面白くもなりましたが、筆者の主張の10%くらい理解できたかなぁ、という感じです。 まあ電子書籍でこういった本を読むつらさがよくわかりました。書き込みもできないし。 本の内容は、イラク戦争の直前くらいに当時の米とそれを支援した日本政府の行動を非難し、「反戦」ではなく、「非戦」を唱えた主張でした。非戦のネットワークを作って政府に対抗するくだりは、SEALDSにつながったかと感じました。2017/03/28
竜崎
0
意味のない言葉で縁取られただけに感じた。2011/10/05