内容説明
21世紀。今まで以上に科学、技術が発達し、人間に取って代わるものが発明されて行くであろう。そのような時だからこそ、私たちは、一人の人間のかけがえのなさ、人の心がもとめてやまない愛、自由等について、さらに深く思いを傾けなければならない。それこそが、たった一度の人生というものを、輝かせるのである。本書は、そのような願いにたって、岡山のノートルダム清心女子学園にて37年間続けられてきた、著者の「人格論」の講義を余すところ無く収録した、貴重な一冊である。人生の意味を問う人、子を持つ人、病に苦しむ人など、すべての行き惑う人に勇気を与える、究極の人生論である。
目次
授業の前に
人格
人格と人格性
人間理解について
愛
人間の尊さ
人格性の特徴
精神衛生
成熟
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Gotoran
6
本書は、Sr.渡辺のノートルダム清心女子大での「人格論」講義録、宗教を超えた人としえの在り方・生き方。優しく・丁寧に、時には(愛に裏付けられた)厳しさを持って、語る人格者の著者の思いが伝わってくる、女性に限らず、全ての人に読んでもらいたい。また、見識の広さに敬服、V.フランクル、E.フロム、A.マスロー、フロイト他、S.テクジュペリ、坂村真民等の引用から。”現代の忘れもの”を思い出したい方は一読を。「人見るもよし、人見ざるもよし、我は咲くなり」「念ずれば花開く」という思いに共感・共鳴。 要再読。2011/07/18
白い雲。。
2
「月ゆがむにあらず 水ゆがむなり」…だねぇ。優しい言葉で綺麗ごとでなく生き方を考えさせてくれる。良書だと思います。2012/05/20