文春文庫
四人はなぜ死んだのか―インターネットで追跡する「毒入りカレー事件」

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  • サイズ 文庫判/ページ数 313p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167656089
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

内容説明

中学の夏休みの理科の宿題で、和歌山の「毒入りカレー事件」を取り上げた15歳の少女は、インターネットを駆使した調査と綿密な分析によって、やがて驚くべき結論に辿り着く―「犯人は他にもいる」。文芸春秋読者賞を史上最年賞で受賞、「天声人語」他各紙誌で絶賛を浴びた話題作。著者の「その後」を描く書き下ろしも収録。

目次

第1章 毒入りカレー事件 犯人は他にもいる―大報道が見逃した「盲点」 文芸春秋読者賞受賞作
第2章 現地取材 被害者にインタビューした―明らかになった医療過誤の実態と寄せられた反響から
第3章 それは小さな疑問から始まった―夏休みの理科の宿題が文芸春秋読者賞を受賞するまで
第4章 そして事件から三年が経ち、私は…。―失明の危機と高校中退 医師になる夢はどうなる?
付録 シめショめ問題にハマる

著者等紹介

三好万季[ミヨシマキ]
1983年4月7日生まれ。新宿区立戸塚第一中学校の三年生だった98年、和歌山市園部で起きた「毒入りカレー事件」を夏休みの理科の宿題で取り上げた。インターネットを駆使した調査によって綿密に練り上げられたレポートを「文芸春秋」編集部に投稿。それまでのマスコミ報道の盲点を鋭く突いた同レポートは、同誌98年11月号に掲載され、第60回文芸春秋読者賞を史上最年少で受賞した。99年4月、都立戸山高校に入学するが、中退。現在はメリーランド大学ヨコタ・キャンパス入学のため準備中。将来の夢は医師になること
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Nobuko Hashimoto

29
行動が制限され、インターネットを駆使しての学習が中心となった今学期。そういえば、と積読本を読了。和歌山カレー事件の報道に疑問を抱いて、市販の書籍やテレビ、新聞、ネットの情報を漁って書きあげた当時中学3年生の夏休みのレポート。文藝春秋に掲載され、その年の読者賞を得た。特別な権限がない一般市民でも、公開されている情報を丹念に追い、論理的に整理することで、これだけのことを明らかにできるという点で、今でもレポートのお手本にできそう。ただ、3章からの後日談には危うい感じもあって、書籍としてのまとまりは悪い。2020/07/29

うたまる

4
和歌山毒入りカレー事件についての告発本。この事件と言えば、ふてぶてしい態度だった女性死刑囚林真須美を思い浮かべるが、本書はそちらではなく当日以降の救命措置について疑問を提示している。安易に食中毒説を流した保健所、青酸に拘った警察、検証せず誤報を拡散したメディア、中毒症例に弱い医師。この事件に関わった多くの公人の凡ミスにより、助かるべき人が四人も亡くなった。穿って見れば、林真須美に対するその後の裁判での厳しい処罰やメディアの批判は、医療過誤という自らの失策から目を逸らせるための茶番のようにも見える。2015/11/20

skeptical_sheep

2
和歌山で起きた毒入りカレー事件について、15歳の女の子が書いた論文。とにかく、文章から感じる怒りやエネルギーが凄い。本当にあった事件なので、こういっては変だが、第1章、第2章はとても面白い。思考の発展の仕方から、検索行程などとても理路整然としていて良い。思考欲・知識欲というのは素晴らしい。ただ、第3章以降は蛇足で本編の論文の良さを薄めている気がする。2015/02/25

さんた

2
高校生の時に読みました。著者と私は同年代(著者の方が1学年下だったはず)で、「同い年でこんな文章が書けるなんて!」と衝撃を受けたことを覚えています。この本を読んでから、レポートが得意になりました。「わかりやすい文章」のお手本みたいに思っています。実家に置いてあるはずなので、帰省したら読み返そう。

kiti

1
普通の読み物としても充分に立派なこれを中学生が!?と容易に想像できる。しかし興味深いのは2章までで、それ以降に関しては完全に蛇足。最近、真須美死刑囚の手記を読んで、事件について改めて知りたいと思い手にしたが、こちらは事件の概要についてではなく、事件後の対応の誤りを追求しているもので、真須美死刑囚についてはあまり書かれていない。それにしても現在の彼女はどこで何をしているのだろうか。今、これを読み返したらどんな反応をするのだろうか。神童と呼ばれる子が登場すると、ついその行く末が気になってしまう。2014/09/16

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