内容説明
中学の夏休みの理科の宿題で、和歌山の「毒入りカレー事件」を取り上げた15歳の少女は、インターネットを駆使した調査と綿密な分析によって、やがて驚くべき結論に辿り着く―「犯人は他にもいる」。文芸春秋読者賞を史上最年賞で受賞、「天声人語」他各紙誌で絶賛を浴びた話題作。著者の「その後」を描く書き下ろしも収録。
目次
第1章 毒入りカレー事件 犯人は他にもいる―大報道が見逃した「盲点」 文芸春秋読者賞受賞作
第2章 現地取材 被害者にインタビューした―明らかになった医療過誤の実態と寄せられた反響から
第3章 それは小さな疑問から始まった―夏休みの理科の宿題が文芸春秋読者賞を受賞するまで
第4章 そして事件から三年が経ち、私は…。―失明の危機と高校中退 医師になる夢はどうなる?
付録 シめショめ問題にハマる
著者等紹介
三好万季[ミヨシマキ]
1983年4月7日生まれ。新宿区立戸塚第一中学校の三年生だった98年、和歌山市園部で起きた「毒入りカレー事件」を夏休みの理科の宿題で取り上げた。インターネットを駆使した調査によって綿密に練り上げられたレポートを「文芸春秋」編集部に投稿。それまでのマスコミ報道の盲点を鋭く突いた同レポートは、同誌98年11月号に掲載され、第60回文芸春秋読者賞を史上最年少で受賞した。99年4月、都立戸山高校に入学するが、中退。現在はメリーランド大学ヨコタ・キャンパス入学のため準備中。将来の夢は医師になること
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。