内容説明
「俺な、こう見えても千年生きとるんや」__新宿西口、三沢成樹が出会った若い男は、そう告げた。“鬼の血族”の家系に生まれ、身の内に、火鬼、水鬼、風鬼、隠形鬼の“四天鬼”を抱え、その処し方がわからず、悶々としていた成樹の前に現われたのは二人の鬼__。遠い平安時代に人を喰らい、不老不死の生命を得、千数百年の時を経て、現代に生きる二人の鬼こそ、成樹に声をかけてきた戸蔵聖と志島弓生だった。“鬼”の系譜をひく成樹をめぐって、今、闇の戦いが始まる!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
3
気の遠くなるような長い年月を過ごして来た2人の鬼のことを思い、切なくなりました。約17年前の作品なのに古びていないことがすごいです。2010/03/15
海星梨
2
さくっと読みたい好みのものを、と再読。本編は羅生門編のみ、ルルルはほぼ読んでるはず。。。あとがきに、「陰陽師を正確に読んでもらえなかった」とエピがありますが、今はすっかり市民権を得ている言葉ですから不思議なもの。聖と弓生がほぼほぼ別行動なことに驚きつつ残念がりつつ。次へ。2019/01/11
きらら
1
☆3.32020/03/06
平子
1
自分はルルル文庫から入ったので色々違和感が。シリーズ1冊目だからか、まだ「本家」は少ししか出てこなくて話も序章という感じかな。「現代編」はこれからどんな展開になっていくのか楽しみです。どの時代でも相変わらずな鬼2人で和みましたw2013/07/05
にむ@積み本消化中
1
久しぶりの人外ものでワクワクしながら読みました。血縁って怖いものですね・・・主人公の葛藤がまたいい!そしてこの二人の掛け合いが好きww鬼、陰陽氏・・・なんてワードが好きな方はぜひ読んで欲しいです*2012/09/15