内容説明
「2年B組の平均点算出機」と呼ばれる羽瀬川拓人は、秘かに魔法使いの学舎<学園>に通うれっきとし た魔法使い候補生の一人。その拓人が召喚実習IIの追試で呼び出してしまったのは「魔力値十万以上、神格値五千。属性不明」というケモノ耳美少女だった。拓人にだけは懐く「タナロット」と名付けられた彼女の出現は、従姉の鈴穂、<学園>、そし て神界、魔界を巻き込んだ一大騒動へと発展していくのだが――。榊 一郎が満を持して 贈るハイブリッド学園ラブコメ!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
電気羊
27
現代日本に魔法の学校があって…という現代ファンタジー。 今は異世界ファンタジーが主流だがゼロ年代に青春時代を過ごした自分としてはこっちの現代学園ファンタジーのほうがラノベって感じがする。現代ファンタジーは大きく2種類に分かれ魔法が当たり前で一般人に認知されているものと魔法が隠されていて一般人は存在を知らないものこれは後者。 なろうでも現代ファンタジー書かれてるようだがいまいち盛り上がっていない。もっと読みたいのに。 これは現代ファンタジーのテンプレを全部押さえているので現代ファンタジーを書く人は参考に。2022/06/23
合縁奇縁
24
魔法使い候補生の拓人が召喚実習IIの追試で呼び出してしまったのは「魔 力値十万以上、神格値五千。属性不明」というケモノ耳美少女。拓人に「タナロット」と名付けられた魔人。学園、神界、魔界を巻き込んだ一大騒動のはずが、拓人を巡っての、タナロットと鈴穂のラブコメにしにか見えない。2018/01/23
永山祐介
5
ヒロイン(らしき)二人よりも、学校の同級生のが可愛らしく見えるのはどうしたもんか。出番薄そうですが。2003/01/25
鑑真@本の虫
4
『その男、魔法使い"A"』より。 これがシリーズ一作目と聞き、この先にあるシリーズ中の未読25冊が末恐ろしいところ。 第一巻の今回は、主人公と被召喚側の邂逅がメイン。 召喚までに百ページ以上使っており、若干丁寧に運びすぎな印象だが、自分自身も書くときはそれくらい掛かってるな、としみじみ。 終盤でグッと面白くなりそうな気配を漂わせてきており、続きに期待が掛かる。 『その男、魔法使い"A"』より来た私としては、先輩の活躍に期待したい。2014/02/07
キユラ
4
キャラ立ちが良い、ラブコメもどき。文体や描写手法が、作者が今回目指したという、「萌えでベタベタストーリーを徹底的にあざとくやる」というラブコメストーリーと合ってない様な気もしますー。特に強烈な何かがある訳でも無いけど、キャラクターはそれぞれ魅力的だし、「神」と「魔」のバランス、魔法に関する設定は、なかなか楽しかったです。2010/05/11