角川文庫<br> 空と山のあいだ 岩木山遭難・大館鳳鳴高生の五日間

個数:1
紙書籍版価格
¥649
  • 電子書籍
  • Reader

角川文庫
空と山のあいだ 岩木山遭難・大館鳳鳴高生の五日間

  • 著者名:田沢拓也
  • 価格 ¥517(本体¥470)
  • KADOKAWA(2014/11発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784043689019

ファイル: /

"Reader"および"Reader"ロゴは、ソニー株式会社の商標です。

内容説明

昭和39年1月、岩木山で高校生5人の遭難事故が起きた。連日の大がかりな捜索にもかかわらず5人の行方はわからなかった。岩木山は標高わずか1600メートルの円錐形の単独峰だ。その時5人に何がおきていたのか。※本作品は紙版の書籍から解説が未収録となっています。あらかじめご了承ください。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

goro@the_booby

49
昭和39年1月、青森県岩木山で遭難した高校生達。なぜ遭難してしまったのか、どうして捜索が難航してしまったのかを追ったノンフィクション。津軽富士と呼ばれる美しい独立峰。1620メートルなのに…たらればは空しい言葉。人の身に起きる事は自分の身にも起きる事。その場、その時になってどんな判断をするのか生死を分ける決断だな。2018/06/06

ふたば

6
同じ山でも、夏と冬では全く様相が異なる。当然、ルートも装備も、技術も異なる。どんなに身近に感じている山でも、なめてかかってはいけない。彼らは、学校にも、家族にも詳細を語らず、独断でことを決してしまった。言えば誰からも止められたであろうから。それでも、この日ここまでの気象条件でなければ、彼らは何事もなく戻ってきたはずだ。しかし、有事は突然訪れる。それが最悪の形になって表れたのだろう。雪山に何の抵抗もできずに力尽きて行く時、彼らは何か思っていたのだろうか。錯乱する意識はもはや何も考えさせなかったのだろうか。2018/01/06

sasha

5
津軽富士と呼ばれ、地元で親しまれている岩木山。難しい山ではなかったのに、昭和39年1月、高校生5人が遭難し、4人が死亡するという痛ましい事故が発生する。唯一の生存者、捜索に当たった山岳会の人々に取材し、事実を淡々と綴ったノンフィクション。判断ミスも、準備不足も、知識不足も、装備の不足も確かにあった。それでも生死の境を彷徨いながらやっとのことで捜索隊に発見された生徒に向かって「学校は登山を許可していないと言え」と言う教師って…。お互いをかばい合いながら麓を目指してであろう5人の心情を思うと切ない。2014/07/06

タカボー

4
これは普通の高校生の遭難。準備不足とか幼さも目につく。でも貴重な資料だと思う。山岳ノンフィクション好きなんだけど、絶版になって読めなくなってしまうのが寂しいなぁ。ヤマケイ文庫とかでまとめて復刊してほしい。2019/02/02

うたまる

3
「でも、この日の朝も、私にはまだ遭難しているという気持ちはありませんでした。とにかく最後は単純に下に下りさえすればよいと思っていました」……昭和39年の岩木山で5名の高校生が遭難した事故のノンフィクション。高度1600m程度、地元、単独峰、何度も登った山。若者ならずとも、誰もが甘く見積もってしまうような山。それでも、というか、それだから事故は起こる。実際のところ、吹雪が激しくなった時も道に迷った時も、彼らに危機感は感じられなかった。ひょっとすると体力が奪われていった死の直前さえ、そうだったのかもしれない。2017/01/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/219706
  • ご注意事項

最近チェックした商品