北条氏康 - 信玄・謙信と覇を競った関東の雄

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北条氏康 - 信玄・謙信と覇を競った関東の雄

  • 著者名:菊池道人
  • 価格 ¥750(本体¥682)
  • PHP研究所(2011/05発売)
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  • ISBN:9784569578583
  • NDC分類:913.6

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内容説明

北条早雲にはじまる後北条氏五代。本書は、その最盛期を築いた第三代・氏康の生涯を描く長編小説である。物語は氏康の幼少期からはじまる。ある日、小田原城近くの沼地で大筒の試射が行なわれた。幼き氏康はその爆裂音に怯え震えが止まらない。祖父以来、武勇で名を馳せる北条家の後継ぎとして、屈辱とも言える弱虫の烙印を押されるのである。だが、氏康に仕える家臣たちは、この弱虫若君を見放さなかった。厳しくも温かい養育で、一国を治める武将へと導いていくのである。やがて16歳になった氏康は、時の関東管領・上杉朝興軍と武蔵小沢原で対峙。陽動作戦で上杉軍を翻弄し、見事初陣をかざるのであった。以後、祖父早雲の遺志・関東制覇を一心に念じ、今川義元、武田信玄等と互角に渡り合い、ながら、ついに「河越夜戦」で上杉軍を降し、事実上の関東の覇者となるのである。卓抜なる軍略と民政で関八州を制した名将の、堂々たる生きざまを描く力作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆうへい

3
北条氏康らしい生き方が描かれています。幼少の頃は、鉄砲の音だけで怖がって逃げていたのが驚きでした。合戦の場面もすらすらと受け流す感じだったので、あんまり響かなかったです。

フヒヒ

3
弱虫若様だった時代から名君として没するまでの長い物語。最近やっと歴史小説を読み始めた体の自分にも分かりやすく、合戦エピソードの数々も面白かったです。特に河越夜戦での大道寺と本間の応酬、金提灯の旗指物の逸話は、知らなかった分熱かった。風魔小太郎が登場する本を探し読んでいるのですが、実に忍らしい忍(主観)として描かれていて、終始影で活躍を続ける点でも個人的に大当たりでした。主人にすら無遠慮辛辣であまり感情を見せない皮肉屋のくせに、大恩人の死にひっそりと泣くような人物像も堪らなかった。2013/02/18

Ryuji

3
★★★★★とても読み易く、面白かった。私の住んでいる八王子が小田原北条氏のゆかりの地で、北条氏に対して思い入れがあるという贔屓目もありますがあらためて北条氏康を見直しました。氏康10代からの小説、ちょっと駆け足で進みすぎる感もありますが、武田信玄・上杉謙信・今川義元との関係も分かり易く描かれています。もっと長編の小説にしても良いかなと思います。 2012/11/09

BIN

2
関東の覇者の北条家の偉大なる三代目、氏康を描いた作品。最初は銃声とかでビビるぐらいに貧弱だったけど、民の声を聞いて奮起したところあたりはよかったのだが、風魔小太郎さまさまになっているのが少し残念ではある。大きな合戦のところはよく書けているのだが、上杉謙信に攻められた後の巻き返しとかがあまり書かれていなかったりと、若干中途半端なところがあるのが気になる。2014/07/26

TiawPai

1
氏康の話は、勝って勝ちすぎずと民からの徴税のあり方の2つに尽きると思います。この点は著者も考えて構成した感じです。今100持っているとすれば、その中で堅実に勝負する北条家が、バブル投資の権化みたいな豊臣秀吉に負けてしまうのも思うものがあります。個人的にもしこの時代に生きて主君を選べと言われたら即答でこの人氏康を選びます。2018/01/26

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