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内容説明
特殊法人、地方自治体の驚くべき実態。税金が泡と消えていく「隠れ借金のカラクリ」を気鋭の経済学者が解き明かす。財政破綻! そのとき日本は? 私たちの生活は?
目次
第1章 税金はどこへ消えた?
第2章 景気対策はなぜ失敗し続けるのか
第3章 地方が自立できない真の理由
第4章 なぜ破綻せずに借金をし続けられたのか
第5章 財政破綻、そのとき国民は
第6章 破局を避ける道
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
95
財政学の専門家が、財政について何が問題でどのようにしていけばいいのかということを、わかりやすく説明してくれます。若干題名がまともすぎる感じでもったいないような気がします。ほかの本で題名だけ扇情的で内容が殆どない本の正反対です。国民があまり知らないようなことを明確に示してくれていてかなりな知識を得ることができるのではないでしょうか?2016/07/11
佐島楓
41
財政学の講義補強用に購入。データは新しくはないが、大まかな知識をフォローしている。勉強したことが整理された実感があった。2016/07/15
dice-kn
4
古い本で内容も堅そうかなと思い読み始めたら、意外と読みやすかった。著者のいうことは概ね納得できたけど、当然ながら簡単には解決できない問題ですね。個人的には宗教法人から税金を取ることと、外国にお金をばらまかないようにすればいいと思っていますが、それも当然簡単ではない・・。このテーマ(国の借金問題)には興味があるのでマイペースに勉強していきたいと思っています。2017/03/23
リョウ
4
ちょっと古い本だけど、とっても示唆に富んでいる。著者の提言はとても合理的で賛成したいけど、地方切り捨てとか弱者切り捨てとか短絡的な批判を浴びてしまうんだろうな。2011/04/29
_udoppi_
4
財政投融資をめぐる資本の流れや、国債・地方債についての詳細が非常に分かりやすくまとめられていて、国債によって支えられている日本経済がどうして問題なのかというそもそも論のところがよく理解できる本。財政学の教科書で挫折したために、財政の感覚をつかむために買った本だが、面白くてためになった。いずれにせよ、これからの社会を維持してゆくにあたって、社会保障費の負担増を含めた増税は避けられないのだから、どこかで腹を括る必要があるわけだが、「官僚の放漫財政」が国民にとっての言い訳になっているのが話が進まない一番の原因。2010/11/01