内容説明
コンピュータサイエンスの創始者が、多彩な側面を持つチューリングを、その生涯を縦軸に、チューリングテストや暗号など、彼が挑んださまざまな謎を明らかにしていく。
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目次
第1章 誕生、学校、数学
第2章 計算する機械
第3章 コンピュータが計算できないこと
第4章 暗号破り
第5章 コンピュータの実現
第6章 イミテーションゲーム
第7章 生命との直面
第8章 いまなぜチューリングなのか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
40
別の本の参考文献から、人として生きたアラン・チューリングについて知りたいと思って。見た映画の内容と一つずつ重ねて、何処を脚色したのか。或いは何の事象を、どのタイミングで、どう表現したのかを思い出しながら読みました。全体としてはやっぱり『謎』。でも思いの他すらすら読めました。何故なら、数学に関してはわからない事を前提にしていたから。理解できそうな所だけを丁寧に理解できる迄時間をかけてゆっくり読んだから読めました。大切な事を沢山書いてあった気がするので、気になった所だけもう一度抜き出して読んでみたいと思います2015/05/10
テキィ
6
数学はやっぱり面白いなぁ。まだまだおれの脳も拡張可能だなと元気が出ました。2012/07/12
grafi
3
まあ、あんまり詳解なチューリングの伝記では無いけど、自然界に存在する現象としての計算とか知能とか意識とかへの拘りがすごい。それにチューリングの業績の根底をなしているとも言える生命への思い入れも伝わってくるし、ある種の愛国心も感じさせる(同性愛故に逮捕されるという形で裏切られたのだが)。エニグマを破った精巧な電気的計算機であるbombからのアナログ計算機やリコンフィギャラブルな計算機への展望は素晴らしい。bombの仕組みの解説はあんまり良く分からないけど貴重かも。ただ人工知能の話ではLisp軽視っぽい?2012/08/02
noritsugu
2
うーん、チューリングの話(人生)が思ったよりもなかったな。そういう意味ではこれまでの星野本の延長にあるか。2007/10/22
木村すらいむ
1
Hilbert, Russel, G{o"}del あたりの数学研究から,問題を解く計算手続きの可能性を論じることが,Turing マシン作成の動機となっていることを知った.”生命のモデルであるコンピュータは生命を計算できるのか?”という問いは, 現代でもなお大きな問題であると感じた.このような問いは,Ulam に似ているところがある.”数学の基礎”に関する討論での Turing と Wittgenstein の掛け合いは楽しそうだった.本の内容について,余分な個人的主張が混じっていることが少し残念.2014/04/16
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