内容説明
脳死・臓器移植、受精卵、遺伝子、ヒトクローン……。本書では、生命を操作する技術がどのような論理にもとづいて正当化されていくのか、何が暗黙の前提とされているのか、そこで見落とされた視点は何か―組織された言説構造を浮き彫りにする。
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目次
序章 問題の構造とは何か
第1章 読み替えられる問題―脳死移植技術(脳死移植はなぜ「問題」となったか 科学的「事実」による「客観的」解決 「社会的合意」問題の解決 自己決定概念の拡張と尊重)
第2章 変わりゆく解釈―補助生殖技術(補助生殖技術への道程―不妊の医療化 拡張された治療パラダイム 生殖権パラダイムの登場)
第3章 禁止は歯止めになるのか―ヒトクローン技術(「いつかは可能になる」技術 「可能性」論議と問題の「発見」 歯止めの倫理、進む研究)
第4章 生命科学・技術はどこへ行くのか―科学論の立場から(意思決定はいかに下されるのか 倫理学的言説はいかに機能するか 価値観の創造とテクノロジーの創造)