内容説明
新年、独立記念日、ハロウィーンやクリスマスまで、毎月の行事にちなんだ十二の犯罪を描く推理アラベスク。殺人、盗難、暗号解読、宝捜しなど趣向に富んだ謎の数々に名探偵エラリイ・クイーンの頭脳が挑む。短篇の名手であり、また同時に優れたアンソロジストでもあった巨匠が、精魂を込めて編み上げた傑作短篇集第二部
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Ryuko
22
エラリー・クイーン短編集。タイトル通り月にちなんだお話。無理に12カ月にしない方がよかったのではないかなと思う。というのも1月〜6月といくつかネタがかぶっていたから。次は長編読もう。2019/04/26
ぽんすけ
18
これラジオドラマ原作だったんだ。それを考えるとちょっと大げさな感じがする所も、耳で聞く分にはワクワクしていいのかもしれない。この巻は7月~12月を取り上げているが、エラリーをぎゃふんと言わせようと奮闘する大学関係者達の作り上げた殺人事件の「三つのR」が好きだな。さすがにエラリーを騙すことはできなかったか。さてその後教授の推理小説は無事出版されたのだろうかwそしてキャプテンキッドの宝に絡む「針の目」も面白かったな。海賊の宝なんて嫌いな人いるんですか?って案件だった。次は最近短編が続いたのでまた長編に戻るか~2025/12/18
Tetchy
18
前作で久々に初期の知的ゲーム的面白さを堪能でき、本書においても同様の愉悦を期待したが、いささか失速感があるのは否めない。作品に瑞々しさがなく、作者クイーンの息切れが行間から聞こえてきそうだ。そしてこの両短編集は趣向的、内容的にも対を成しているように感じた。一番顕著なのは先の短編集に収録されている4月の「皇帝のダイス」とこちらの9月の事件「三つのR」の近似性だ。あえて個人的ベストを挙げるとすると「殺された猫」か。クイーンが意外とヴァリエーションのないことに気付かされた、ちょっと寂しい読後感だった。2011/03/30
kinshirinshi
12
暑い夏のニューヨークから始まって、イベントの多い一年の終わりへと、クイーンのミステリ・カレンダーはテンポよく進んでいく。夏の休暇、ハロウィン、感謝祭、クリスマス。上巻(1月〜6月)よりも凝った内容が多く、意外なストーリーを楽しむことができた。唯一、Kindle版には解説がついていないのが残念。2021/06/06
タッキー
9
12月だったらクリスマスというように、毎月の行事にちなんだ7月から12月までの6つの短編集。事件発生までが回りくどく感じましたが、どれもそれなりに楽しめました。中でも12月のクリスマスと人形は、人形に付いている宝石を盗むという犯行予告の後に衆人環視の下で行われる犯罪。解決に至るまでの道筋はクイーンらしく極めて論理的で、楽しめました。2017/12/12
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