内容説明
父の遺(のこ)したカメラで撮った一枚の写真が大企業の広告に使われ、脚光を浴びた来夏(ライカ)。けれど自分を見失うことなく、マイペース。母は弟と暮らすため、家を出てしまった。一人暮らしにも慣れた頃、アート・ディレクターの山野辺からの依頼で、人気俳優の写真を撮ったが、その写真が大きな波紋を呼び……。湘南を舞台に、自分に正直に生きようとする主人公を鮮やかに描く青春小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
82
天才少女カメラマン「来夏」シリーズ2作目です。前作で思わぬ才能を見出だされた彼女は、父の遺した『ライカ』で写真を撮り続けています。彼女の才能を見出だしたアート・ディレクター「山野辺」とともに仕事を続ける彼女に、また少し変わった依頼が舞い込んできます。とあるナイスミドル(死語?)の人気俳優をモデルにサプリメントの広告を作成する仕事に果たして彼女はどう撮影するのか。随所にMDやiモードあたりの懐かしいモノが描写され、古き良き時代を思い出させてくれます。「山野辺」との距離感も妙にドキドキさせてくれて新鮮でした。2024/05/24
読み人知らず
1
なかなかさわやかには終わらない喜多嶋作品。珍しいよね。悩みつつ成長する2015/06/18
あべちゃん
1
少し間を空けて喜多嶋作品読ませて頂きました。父親の形見のカメラで撮った写真が反響を呼び、カメラマンとしてスタートし始めるライカ。そんなライカにある日、大きな仕事が舞い込んでくるが…。 言ってしまえばいかにも喜多嶋さん的な作品ですが、やっぱり情景描写が綺麗だから読んでいて気持ちいいです。こういうのを読むと湘南に住みたくなるなぁ。2013/11/18
ゆき♪
1
少女ライカの続編。まぁ成長編ってところかな。うまくいきすぎる事もあるけど、どうにもならない事もある。山野辺との恋は進展するんかなー?(笑)2013/06/02
Sei
1
喜多嶋隆の小説は、何れも現実離れして「そんな、簡単に、旨く行かへんよ」と思ってしまうが…、元コピーライターだからか、軽い文体で、とても読みやすいし、清涼感も感じる。2013/03/02




