- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
「しかしすべての悦びは永遠を欲する。深い、深い永遠を欲する!」。詩と思索のめくるめく融合。ツァラトゥストラの教説を通してついに明かされるニーチェ思想の核心――永劫回帰。
目次
さすらいびと
幻影と謎
望まぬ至福
日の出前
卑小化する徳
橄欖の山
通過
離反者
帰郷
三つの悪〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
syaori
51
「打ち砕け」、神や他者に依拠した価値観を。ツァラトゥストラは叫ぶ。そして「自身に自分の意志を吹き込」む、つまりは自分で価値や道を創造する者になれ、と。同時に彼はそんな生を、世界を肯定する。生の中にある「奪うと殺すとの要素」や世界の中の「多くの汚物」を含めて。なぜならその生の残酷さが、汚物への嘔気が「翼をつくり出し、泉を求める力を生み出すのだ」から。高く高く、自分を人間を超えて高く。そんな思いに導かれ辿り着く永劫に回帰する世界の甘美さを、苦と繋がったそれを肯定するあの声を、忘れることはできそうにありません。2019/05/16
はなよ
5
読み終わった時になぜか感動した。 私も「よし、もう一度!」と言いながら、何回繰り返してもいいような人生をおくりたいと思う2017/08/07
sun
3
ニーチェはワーグナー、ヒトラーと続く。超人という存在に騙される。宗教や哲学は花のように人をとらえ、政治に利用される。若い頃、古今東西の宗教のエッセンスを頭に入れ、実体験もした。つまるところ、創始者が悟りを開いていた(超人)か偽物か、代が替れば分派して、金集め目的。ニーチェはこの本読む限り、偽物。本物は文字にしない。語るだけだ。ワーグナーの「マイスタージンガー」は音楽好きとして大好きな楽劇だが、造られた思想を知ると複雑な想いがする。ツァラトゥストラは若い頃読んだが、この翻訳はやさしい2013/07/12
ichioka
0
読んだ...とは言えない。字面を追っただけ。何もねぇ。2014/04/24
トイ
0
詩の部分はほとんどわからなかった。四部はけっこう興味深い展開が多かった2012/10/08