内容説明
ワタミフードサービスを率いる渡邉美樹は、山積する課題に直面していた。フランチャイズ店の不振、迫られる業態転換、子会社化を求める大企業との攻防、仲間との別れ。新ブランド「居酒屋 和民」の成功で困難を乗り切った渡邉は、かつて、「僕が語る夢には日付が入っています」と妻に約束した念願の株式公開に向け、歩み続ける。家族、友情、取引先との信頼関係に支えられ、ベンチャーに乗り出した男の爽快な傑作サクセスストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まつうら
56
東証二部への上場を果たすまでをこの作品で描いているが、決して一直線な道のりではない。目を引くのはお好み焼き事業への参入と撤退。事業の撤退ほど難しいことはなく、渡邉自身もこれが断腸の思いであったと綴っている。しかし、わずか数年で興隆し衰退した市場の波をしっかり捉え、成長の機会にしたことは、天の時を得たと評価できる。そして36歳のとき、会社設立10年目にして株式の店頭公開にこぎつけるが、これは創業のときから宣言していたこと。「これからも、夢に日付を入れて歩き続けます」 という渡邉の有言実行ぶりが胸をうつ。2023/05/14
sin
36
創業者側の目線でしか表現されていないので周囲がどのような気持ちで彼とともに歩んだかがいまひとつはっきりしないような気がする。筆者も創業者のカリスマ性に呑まれてしまったのだろうか?いやそれは言い過ぎだろうか?それにしても考え方や処し方が理路整然としていてさもありなんと思わせるのは確かだ2014/07/09
Walhalla
32
下巻に入ってからも、不採算事業からの業態転換や、店頭公開・上場に至るまでの過程など、かなりタフな内容が続きます。読む側もエネルギーを消費しますが、高杉良さんの作品は読み易いので助かります。この作品中では触れられていなかった負の出来事も実際にはあったようですが、ここではその良し悪しは別として、『夢に日付を!』という考え方については、もう少し触れてみたいと思いました。2022/08/03
mattu
23
このくらい本気にならなければ、叶わないんでしょうね。見習う部分は多くあります。万人ができるわけではないですが・・・2020/03/01
James Hayashi
13
順風満帆に成長してきたのかと思っていたワタミフードサービスだが、決して順調であったわけではない。出資をうけた日本製粉との確執やら、下降気味であったお好み焼き屋とお好み焼きの配達業も数年で撤退を決断。そして和民を展開していく。現在ワタミはあまりいい意味で見られてはいないが、渡邉のリーダー力、人間力、経営術など多才な面を見せられた。下巻はストーリーとしての面白みは少なくなったが、起業をする上でかなり参考になる作品であることは間違いない。2014/07/26
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