内容説明
長編には長編の面白さと、書く上での苦労があり、短編にはそれなりの楽しみと苦心がある。そして、ショートショートという一番短い小説の形式にも、他にない味わいがあるのだ(中略)。読み返すと、自分でも忘れている作品も多くて懐かしい(「まえがき」より)。「ラブストーリー」「ミステリー」「人生の鍵」……きらめくショートショートの世界へようこそ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
92
赤川次郎作品の中でも、愛好者のために書いたものなので、よく内容が練られている。 愛好者からお題をもらって書くという、ファンクラブの会報に書いたものをまとめたもの。 愛好者の顔を思い浮かべながら、驚いたり、喜んだりしてもらえることがはっきりしている焦点の定まった作品集。 三毛猫ホームズ、幽霊もの、吸血鬼もの、悪魔もの、花嫁もの、爽子ものなどとはひと味違う、赤川次郎の世界を堪能できる。 愛好会の事務局の方の解説の文章も、人間味があって、赤川次郎愛好者であることがわかる2013/12/02
鍵ちゃん
15
長編には長編の面白さと、書く上での苦労があり、短編にはそれなりの楽しみと苦心がある。そしてショートショートという一番短い小説の形式にも他にない味わいがあるのだ。読み返すと、自分でも忘れている作品も多くて懐かしい。「ラブストーリー亅「人生の鍵亅…きらめくショートショートの世界へ。2021/03/25
OHC
8
星新一以外でショートショートを読むのは初めてなので、とても新鮮な気持ちで読めた。笑いあり涙ありスリルありのタイトルの通りあちこち散歩してる気分になる。読書に疲れた時のちょっとした散歩道にはちょうどいい小説だった★★★☆☆3.52017/07/09
R
7
赤川次郎さんのファンクラブの会員さんから寄せられた題名を元に会誌に書き下ろされたショートショート。長編も好きだが、ちょっとした時間にしっかり赤川さんが楽しめるショートショートも良かった。二枚の肖像画、お母さんの卒業式、まちがい電話、十八歳の花嫁、一冊の古本、小箱のなかみ、食べたい、さかさまのカレンダーが特に良かった。2022/10/13
cozy
6
ショートショート王国、三冊読んだけど、どれも面白かったー。さらりと読めるけど、にやりとする展開や涙する話、ぞわぞわする話、多種多様で、読み返す度にお気に入りの話は変わりそう。2016/08/16