内容説明
人形が所作をして義太夫が物語を語る。人情ものや軍記もの、近松作品の数々……。生身の人間よりも生き生きとした人形の魅力から文楽の歴史、作品紹介や太夫の第一人者への聞き書き、歌舞伎との比較など、初心者が古典芸能に親しむための最適の入門書。
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目次
前口上第一章 さて文楽とは 其の一 文楽スタイル 其の二 昔の文楽スタイル 其の三 義太夫とはなんなんだ 其の四 義太夫とは大阪弁である 其の五 あの義太夫のあの独特のメロディとは…… 其の六 楽器と舞踊の変遷 其の七 琵琶法師とは 其の八 なんてたってアイドル阿国と、ソングライター小野お通 其の九 日本初のコミケ本『浄瑠璃姫十二段草子』 其の十 ニューミュージックにつきものは弦楽器 其の十一 西宮の傀儡師 其の十二 こうして初期人形浄瑠璃セッションは生まれた 其の十三 浄瑠璃界のジーザス・クライスト、竹本義太夫第二章 文楽は日本のサグラダ・ファミリアだ~っ 其の一 日本のシェイクスピア・近松門左衛門──ほな、シェイクスピアは、イギリスの近松門左衛門と呼ぶべきではないか 其の二 『サラダ記念日』的『曾根崎心中』 其の三 近松さん、その皮膜の間の心 其の四 師・宇治加賀掾の逆襲──ラスト・コジョウルリスト 其の五 ライバル、豊竹座の出現──人形造作、発明合戦記 其の六 トラブルメーカー吉田文三郎 其の七 人形浄瑠璃の黄金期──日本三大時代物 其の八 並木宗輔──文楽史の隠れた実力者 其の九 江戸期人形浄瑠璃の落日 其の十 なぜに文楽というのか 其の十一 松竹時代の文楽──ウエスト・サイド・文楽物語 其の十二 祝・国立文楽劇場──義太夫はどこへいった第三章 人形アラモード 其の一 人形の首には、それぞれ名前がある 其の二 伝説の人形師・大江巳之助 其の三 人形遣いは、布による人体の瞬間彫刻家 其の四 左遣い。それは誰の差し金か~<br〉 其の五 足遣い十年、その理由 其の六 うつろいゆく舞台のマチエール第四章 もっと! 文楽アラモード 其の一 超暗記力 義太夫と三味線の稽古 其の二 夫婦茶碗にたとえられる太夫と三味線の関係 其の三 文楽の時代考証がひじょうにアバウトなわけ 其の四 素朴な疑問第五章 歌舞伎VS文楽──文楽人形は、すなわちアトムである第六章 文楽名物、人間国宝五人衆第七章 文楽鑑賞ベストテン 其の一 ビギナーはやっぱり近松門左衛門・部門、近松ベスト5 其の二 文楽時代物ベスト3 其の三 ステップアップ文楽第八章 あれはなんだったんだろう~ 其の一 謎の渡海屋 ほか
感想・レビュー
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Shoji
にじいろ
Naomi
こまったまこ
emiko