文楽に連れてって!

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文楽に連れてって!

  • 著者名:田中マリコ
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 青弓社(2014/03発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784787271457

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内容説明

人形が所作をして義太夫が物語を語る。人情ものや軍記もの、近松作品の数々……。生身の人間よりも生き生きとした人形の魅力から文楽の歴史、作品紹介や太夫の第一人者への聞き書き、歌舞伎との比較など、初心者が古典芸能に親しむための最適の入門書。
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目次

前口上第一章 さて文楽とは 其の一 文楽スタイル 其の二 昔の文楽スタイル 其の三 義太夫とはなんなんだ 其の四 義太夫とは大阪弁である 其の五 あの義太夫のあの独特のメロディとは…… 其の六 楽器と舞踊の変遷 其の七 琵琶法師とは 其の八 なんてたってアイドル阿国と、ソングライター小野お通 其の九 日本初のコミケ本『浄瑠璃姫十二段草子』 其の十 ニューミュージックにつきものは弦楽器 其の十一 西宮の傀儡師 其の十二 こうして初期人形浄瑠璃セッションは生まれた 其の十三 浄瑠璃界のジーザス・クライスト、竹本義太夫第二章 文楽は日本のサグラダ・ファミリアだ~っ 其の一 日本のシェイクスピア・近松門左衛門──ほな、シェイクスピアは、イギリスの近松門左衛門と呼ぶべきではないか 其の二 『サラダ記念日』的『曾根崎心中』 其の三 近松さん、その皮膜の間の心 其の四 師・宇治加賀掾の逆襲──ラスト・コジョウルリスト 其の五 ライバル、豊竹座の出現──人形造作、発明合戦記 其の六 トラブルメーカー吉田文三郎 其の七 人形浄瑠璃の黄金期──日本三大時代物 其の八  並木宗輔──文楽史の隠れた実力者 其の九 江戸期人形浄瑠璃の落日 其の十 なぜに文楽というのか 其の十一 松竹時代の文楽──ウエスト・サイド・文楽物語 其の十二 祝・国立文楽劇場──義太夫はどこへいった第三章 人形アラモード 其の一 人形の首には、それぞれ名前がある 其の二 伝説の人形師・大江巳之助 其の三 人形遣いは、布による人体の瞬間彫刻家 其の四 左遣い。それは誰の差し金か~<br〉 其の五 足遣い十年、その理由 其の六 うつろいゆく舞台のマチエール第四章 もっと! 文楽アラモード 其の一 超暗記力 義太夫と三味線の稽古 其の二 夫婦茶碗にたとえられる太夫と三味線の関係 其の三 文楽の時代考証がひじょうにアバウトなわけ 其の四 素朴な疑問第五章 歌舞伎VS文楽──文楽人形は、すなわちアトムである第六章 文楽名物、人間国宝五人衆第七章 文楽鑑賞ベストテン 其の一 ビギナーはやっぱり近松門左衛門・部門、近松ベスト5 其の二 文楽時代物ベスト3 其の三 ステップアップ文楽第八章 あれはなんだったんだろう~ 其の一 謎の渡海屋 ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shoji

28
文楽の楽しみ方や歴史、技芸員や主な演目について素人目線で書かれています。 前半は、読者と親近感を持ちたいのか、つまらないダジャレを多用し食傷気味でした。 後半、文楽はやがて途絶えてしまうのではと危機感を訴えています。正面から文楽を語っています。 「伝統」があるため、「定型」を作り、堅苦しさから若者離れを起こしている現状を訴え、文楽にあの手この手で人を惹きつけようと語っています。 まったくもって同感。大阪発信の文化、世界に誇るクールジャパン、絶やしてはいけません!2016/04/12

にじいろ

2
文楽のどこがいいのか説明出来ないが、好き。知りたいとおもい、知れば知るほど観たくなる。2015/10/21

Naomi

1
初心者のために,広く,でも浅くなく,そして優しく楽しく教えてくれるとても親切な本。入門書でありながら,詳しい方が読んでも楽しめるように(あるいは突っ込めるように)作られています。随所に受けをねらう小ネタがちりばめられており,やっぱり私はこういう文体大好きよ。彼女の他の作品も読んでみたい。2014/06/03

こまったまこ

1
面白かったです。最初は文章がふざけててナナメ読みしようかと思ったのですが、なかなかどうして、結構掘り下げて考察してあり読み応えがありました。著者は文楽について調べるうちに日本人の自国の文化に対する関心の低さに気づきます。日本人は伝統芸能に関する知識は外国人並みにしか知らないという指摘にはドキッとしたし、恥ずかしいと思いました。文楽については初心者視点で良かったと思います。2013/03/09

emiko

0
タイトルから想像するより入門本としては硬い内容かな。最初延々と文楽の歴史というか成り立ちについて語っていたりして。 2014/01/25

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