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内容説明
日々の生活のなかで、次のような言葉を聞いたり、または口にしたことがある人は多いだろう。「四十にして惑わず」「過ちて改むるに憚ることなかれ」「一を聞いて十を知る」「巧言令色すくなし仁」「義を見てせざるは勇なきなり」「過ぎたるは及ばざるがごとし」「温故知新」……これらの言葉は中国古代の思想家である孔子とその門弟達が、「人間はいかに生きるべきか」をテーマに、真剣に語り合った問答を編集した、『論語』中の一文である。『論語』に収められた無数の至言は、けっして古臭い教訓ではない。すべての働き手が「カネ万能主義」に疲れ、「心の時代」が求められる今こそ、必要とされる“人生の基本”なのである。本書は、現代に生きる我々が生き方に迷ったとき、その知恵を活用すべく、『論語』を著者独自の視点で読み解いたもの。上巻では「第一学而篇」から「第十一先進篇」までをあつかう。今だからこそ肝に銘じたい男の人生規範を示す一冊。
目次
第1 学而篇
第2 為政篇
第3 八〓篇
第4 里仁篇
第5 公冶長篇
第6 雍也篇
第7 述而篇
第8 泰伯篇
第9 子罕篇
第10 郷党篇
第11 先進篇
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サチオ
6
「男の論語」という北方節?(もちろん著者は違います)と思わせる熱き題名に惹かれました。要は現代における論語の活用術ですが、孔子の生きた時代の人物だけではなく、歴史上の日本人の逸話も織り混ぜており読みやすかった。中でも二宮金次郎の話は興味深い。内容は「自分以外は全て師と思え」「不言実行せよ」など、自らを律する教えが多く、本はドッグイヤーだらけに。まだまだ私は甘いなと読んでいて身が引き締まる思いでした。いくつになっても生涯学べるものですね。また折りをみて下巻いきます。2012/10/24
だんぶる
2
昔読んだ本ですが、やはり前回共感したところは同じように気になった。あまり成長していないということか!?気になったフレーズ舜禹の世は堂々としていた。賢人に任せて直接関わらなかった。 「君臨すれども統治せず」という言葉があるが、リーダーの目指すゴールはまさにその通りだと思う。2011/12/05