岩波新書<br> 宇宙からの贈りもの

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岩波新書
宇宙からの贈りもの

  • 著者名:毛利衛
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • 岩波書店(2014/01発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784004307396

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内容説明

1992年と2000年,2度の宇宙体験は,科学者・毛利さんの頭と心に何を与えたのか.意外に楽しい宇宙ぐらし,ノーベル賞級の発明も夢ではない科学実験,きびしい宇宙飛行士の訓練,地球上の子どもたちとの交信.それらの貴重な体験を紹介しながら,私たちの生き方・考え方について,おだやかながら強いメッセージを発表する.

目次

目  次

 1 これが宇宙空間だ
   丸みとむくみ
   宇宙酔い
   筋力も変わる
   体を貫く白い光
   感覚の変化
   任務の重さとストレス
   無重力の世界?
   無重量の世界
   飛行機で無重力を体験
   重さのない世界
   まっすぐに飛ぶ粒子
   空気のない世界で
   新しい環境で生活すること

 2 あこがれの宇宙飛行士へ
   宇宙との出会い
   すべてを変えた三〇秒
   人工太陽をつくる研究
   宇宙での仕事の目的
   宇宙飛行士を選抜する
   宇宙飛行士の訓練
   ペイロードスペシャリストの訓練
   ミッションスペシャリストの訓練
   ミッション固有の訓練
   子どもの数だけ星がある
   危機管理の二つのポイント
   打ち上げ直前
   訓練の意味
    「ユニバソロジ」への実感

 3 宇宙ぐらしも悪くない
   スペースシャトルとは
   呼吸はどうするか
   衣類は綿一〇〇%
   宇宙食
   人気メニューあれこれ
   テーブルマナー
   水をどうしているか
   ごみと排泄物の処理
   洗顔、歯磨き、ひげそり
   睡眠は楽しい
   生活空間としての宇宙

 4 宇宙で科学実験
   物質のふるまい
   デモンストレーション実験
   均一な組成の半導体単結晶をつくる
   鉛すずテルル半導体結晶成長実験
   インジウムアンチモン半導体結晶成長実験
   悪者がヒーローに
   宇宙実験の常識は地上実験の非常識
   宇宙で生命の発生実験をする
   アフリカツメガエルの発生実験
   ニワトリの発生実験
   メダカの生殖行為と発生
   生命体としての自己認識
   宇宙授業
   剛体実験
   リンゴを使ったデモンストレーション
   アースカム
   電波を使った実験
   宇宙をつうじた教育

 5 地球を見る、そして帰還
   ハッブル宇宙望遠鏡と天体観測
   三次元立体地図づくり
   人間による地球観察
   宇宙から見えた国境
   オーロラ
   大気層と太陽の光
   時間の相対性
   九〇分間地球一周
   第二の地球
   帰還準備
   日常生活にもどって
   仮想現実の時代に生きる

 6 国際宇宙ステーションの可能性
   宇宙ステーション建設計画
    「宇宙船地球号」への共感
   世界の大事業に加わる喜びと困難
   生命の極限への挑戦
   宇宙への挑戦

 7 ユニバソロジの世界観
   連続する空間意識
   連続する時間意識
   カオスとコスモス
   ユニバソロジの応用例
   付 2度目の宇宙飛行から帰って
   あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キコ

10
「毛利衛、ふわっと宇宙へ」の内容と重複するところもあるが、こちらはより宇宙生活や宇宙飛行士の仕事などについて掘り下げています。「宇宙で科学実験」の章はなかなか難しい。宇宙飛行士は限られた無重力時間の中で数多くの実験をやらなければいけないから、自分の専門分野だけでなく、化学、生物、物理、医学など色々なことに通じていなければならないんだな、と。毛利さんが北大で核融合の研究をされていたことを恥ずかしながら今まで知りませんでした。2016/04/09

パンジャビ

3
普段、こーゆー本読まないんだけど、ご縁があって。毛利さんのお話って本当に分かりやすいなーと思ってたけど、初めて本を読んで、やっぱり本当に頭いい人だなーとしみじみ。宇宙飛行士だから、体力知力共に優れてるってのは分かってるけど、例えば科学実験の内容を分かりやすく説明してくれて、とても面白かった。本当に頭いい人は、難しい事を分かりやすく話せるよね。宇宙での生活の詳細とか、スケジュールとか、全然知らなかったので、目鱗の内容が続々。そして毛利さんは科学者だけど、哲学的な話も出てきたり、とにかく視点の広さに驚いた。2021/05/22

ぺぽかぼちゃ

3
宇宙飛行士毛利衛さんの本。読みやすくてサクサク読めるが、宇宙に行くことのできた人、そして帰ってこれた人ならではの考え方を聞くことができる良著。若い人に読んで欲しい2017/09/27

ぴざてゃ

3
宇宙飛行士の中で毛利さんがいちばん好きなの。 宇宙から見た地球、毛利さんの考え方、細かく書いてあって、苦しいことを乗り越える方法とか、私と違いすぎて人間力高いなぁって。 宇宙飛行士かっこいいよ。やっぱり。2016/11/16

7kotae

2
宇宙とはどういうところか、宇宙飛行士は何をするのか…という具体的な体験談・解説から始まり、後半では著者が宇宙で感じたことが『ユニバソロジ』という概念として纏められている。世界とは何か、生命とは何だろうか、その共通性…哲学的だなあ。書かれたのが10年前なので少し古いデータもあるが、宇宙に興味がある人ならきっとわくわくする。2012/02/18

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