C★NOVELS 逆撃 ハンニバル戦争 カルタゴの落日

著者名：柘植久慶【著】

中央公論新社（2011/12発売）

• ISBN：9784125007113

内容説明

ローマを占領されたスキピオことパットンは、ハンニバル――御厨を打倒すべく起死回生の秘策を思いつく！　はたして「勝利と歴史」を掴むのはどちらか!?　ハンニバル篇、堂々完結！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[future4227]

シリーズ４作目の最終巻。途中、なぜか第二次世界大戦の真っ只中に飛ばされながらも、紆余曲折の末にザマの会戦を迎えることになる。ついに名将同士の直接対決。それと共にタイムトラベラー同士の対決でもある。お互い史実を知る者同士、史実通りに動くか、どこで裏をかいてくるか、両者の戦略の駆け引きが、半分ぐらい架空の話ながらも臨場感をもって描かれる。特に戦闘シーンは映画を観ているような手に汗握る攻防だ。この主人公、シリーズ物だそうで、戦いに勝って政治的に負けるというのが毎度お馴染みのパターンらしい。

2019/05/07

[Masataka Sakai]

小説でした

2015/12/01

[千夢一夜]

この最終巻に入ってからがくっとつまらなくなりました。拳銃を使っての女性への暴力的な描写に辟易したのと、中盤からハンニバルがいない間に調子良く史実の展開に一気に巻き戻してしまったので今までの興奮は一気に冷めました。ここまで格好良くやりたい放題やったならいっそカルタゴ勝利で良かったんじゃ、と思いました。

2012/03/05