角川文庫<br> 歪んだ朝

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角川文庫
歪んだ朝

  • 著者名:西村京太郎
  • 価格 ¥484(本体¥440)
  • KADOKAWA(2013/09発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041527610

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内容説明

浅草署の刑事・田島は、帰宅途中の夜明け方、隅田川に浮かぶ舟に子供の死体がぶら下がっているのを発見した。引き揚げられた死体は、十歳ぐらいの少女のもので、細い首に扼殺の跡があった。そして何より田島の注意を引いたのは、あどけない少女の顔に不似合いな真っ赤な口紅だった。少女の身に何が起きたのか……?(歪んだ朝)「オール讀物」推理小説新人賞受賞の表題作ほか、黒の記憶/蘇える過去/夜の密戯/優しい脅迫者を収録したオリジナル傑作短編集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

浅木原

4
オール讀物推理小説新人賞受賞作の表題作ほか初期短編5編。表題作と、クイーンの『日本傑作推理12選』に採られた「優しい脅迫者」の2編が傑作。少女殺しを刑事が追う表題作は、プロットはすこぶる地味だけど、「少女はなぜ口紅を塗って死んでいたのか」という謎が60年代の山谷のドヤ街という舞台の持つ意味と繋がり、淡々とした展開の中に胸を締め付ける哀愁が滲む。「優しい脅迫者」は展開からオチまでお手本のような短編ミステリで、巧さに素直に感服。「蘇える記憶」も初期西村社会派の香りがしてよろしい。初期西村短編はやっぱり良いね。2015/12/11

miu_pal

3
1963年の著者の公式デビュー作「歪んだ朝」に、同時期に書かれた短編4本を併載した文庫オリジナル編集の中短編集。「歪んだ朝」は、その名前だけはずっと前から知っていたものの、今回初めて読んで、そのあまりの素晴らしさにびっくりしてしまった。これは傑作ではないか。この小説の素晴らしさは、謎解きに力を入れた優れた推理小説であるという、そのことにおいて、一級の都市小説になりえているという部分にある。どういうことか?つまり、この小説においては、推理小説の部分と都市小説の部分がお互い関係無くバラバラに(続く)2013/01/26

千木良

2
第2回オール讀物推理小説新人賞受賞の「歪んだ朝」、著者デビュー作「黒の記憶」のほか、「蘇える過去」「夜の密戯」「優しい脅迫者」の計5篇収録。

★けーちん★

1
「歪んだ朝」は怖い話でした。私的には「優しい脅迫者」が良かったです。2012/04/03

染井

1
三ノ輪から見える繁華街の明るさに誘われた女の子の悲劇。2009/03/21

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